那珂川町議会 > 2019-09-19 >
09月19日-03号

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  1. 那珂川町議会 2019-09-19
    09月19日-03号


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    最終取得日: 2021-08-22
    令和 元年9月定例会1 議 事 日 程 第3号   (令和元年9月那珂川市議会定例会)                                令和元年9月19日                                午前9時30分開議                                於   議   場 日程第1 一般質問2 出席議員は次のとおりである(17名)  1番  春 田 智 明            2番  坂 井   修  3番  田 中 夏代子            4番  吉 野   博  5番  伊 藤 智 子            6番  羽 良 和 弘  7番  臂   英 治            8番  松 尾 正 貴  9番  吉 永 直 子            10番  平 山 ひとみ  11番  壽 福 正 勝            12番  上 野   彰  13番  原 口 憲 雄            14番  若 杉   優  15番  津 留   渉            16番  江 頭 大 助  17番  高 原 隆 則3 欠席議員は次のとおりである(なし)4 地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名(12名)  市長      武 末 茂 喜        副市長     小 原   博  教育長     安 川 正 郷        総務部長    川 口 省 二  市民生活部長  江 頭 哲 次        健康福祉部長  中 村 一 道  教育部長    三 浦 宏 志        総務課長    結 城 直 哉  税務課長    日下部   篤        福祉課長    春 崎 幸 二  建設課長    上 溝 朋 之        教育総務課長  石 橋 小百合5 職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(3名)  議会事務局長  小 川 愛 子        議会担当係長  米 澤 一 江  書記      重 富 雄 太              開議 午前9時30分 ○議長(高原隆則君) おはようございます。 現在の出席議員は17人です。早速本日の会議を開きます。 議事日程は、お手元に配付しております議事日程第3号のとおりです。 △日程第1 一般質問 ○議長(高原隆則君) 日程第1、一般質問を行います。 本定例会に11人の方から一般質問通告書が提出されています。通告順に質問をお受けいたします。8番松尾正貴議員。 ◆8番(松尾正貴君) おはようございます。一般質問初日ということで朝一番ということで明るく元気に朗らかに一般質問をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。8番、清流自民の松尾正貴です。さて、通告に従い、将来にわたって持続可能な公共交通についてと水と緑を育む那珂川市についての2つを質問させていただきます。 まず1番目の質問は、将来にわたって持続可能な公共交通についてですが、今から4年前の平成27年12月定例会の一般質問を思い出していただきながら質問をさせていただきます。4年前の平成27年12月定例会では、本市の将来の公共交通として有望であるモノレールを提言させていただきました。夢物語であるかもしれないモノレールですが、現状を考えると真剣に議論する価値があると今でも私は思っています。平成27年12月の定例会において、このように質問をさせていただいております。モノレールができたならば、核となるモノレールの駅を決め、そこにバスセンターのようなものをつくり、ほとんどのコミュニティバスを乗り入れるハブ方式にて町内をカバーする仕組みも利便性向上と重複路線解消に寄与する。モノレールとの連結がすぐにもできればよいが、今すぐには無理だと思うので、将来的なことを考え、立派なものでなくてよい、雨風、日差しや寒さがしのげるバスセンターの検討を行うべきである。当時の執行部答弁は、将来的な交通体系を考慮した施設、利用方法の改善につきましては、議員のご提案も含め、利用者の利便性向上につながるものを段階的に充実させていくことができるよう、引き続き取り組んでまいりたいと答えております。今回の山田の乗り継ぎ拠点、そして将来的に拡充されるかわかりませんが、那珂川営業所バスセンター構想によってコミュニティバスのハブ化を進められることになると思います。このハブ化によるコミュニティバス乗り継ぎ拠点整備は、少しは私の提言が役に立ったのでしょうか。自分なりに少しは役に立ったのかなと思っていましたが、執行部はコミュニティバス乗り継ぎ拠点の報告を経済福祉常任委員会でなされたときも、庁舎内で会ったときも個人的にも特に私の一般質問に触れた話をされないので、私の一般質問など忘れた上でコミュニティバスのハブ化を行うことにされたと理解せざるを得ませんでした。余り私の一般質問は役に立っていないようですが、どんな形であれ、重複路線の解消と利便性が向上することは公共交通を考える上で必要なことだと思います。とりあえずお聞きしますが、平成27年12月の定例会での利便性向上と重複路線解消に寄与するハブ方式の私の提言は、今回のコミュニティバス及びデマンド交通の路線見直し、山田区に予定されているバス乗り継ぎ拠点の検討に寄与したのでしょうか、それとも全く忘れていて参考にすらならなかったのでしょうか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えをいたします。今回の見直しにつきましては、特に中南部地域の重複路線の解消を図ることを目的に、山田交差点付近にハブ機能を持たせるためのバス乗り継ぎ拠点を整備する予定でございます。これは議員の皆様からの一般質問や委員会などにおける意見、平成29年に頂戴しました公共交通に係る決議、タウンミーティングなどにおける住民の意見などを総合的に勘案し、地域公共交通活性化協議会において検討を行ってきたところでございます。したがいまして、平成27年12月議会における議員から頂戴いたしました利便性向上と重複路線解消に寄与するハブ方式についてのご提案も参考にさせていただきながら検討を進めてまいったところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 少しはお役に立てたようでございます。さて、直近の経済福祉常任委員会においてコミュニティバス及びデマンド交通の路線見直しが示されました。そのことも途中に盛り込みながら質問させていただきます。それではまず、行政が考える公共交通の現状について真剣にお聞きしたいと思います。本市は、コミュニティバスであるかわせみを西鉄に委託しております。また、デマンド交通に関しては安全タクシーが以前受託しておりましたが、更新時期に第一交通が受託し、現在に至っております。まず、コミュニティバスを受託しております西鉄ですが、乗務員不足による現状路線の維持困難など、新聞やテレビで頻繁に取り上げられており、市民の皆様も周知されていると思います。西鉄から本市内における路線バス及びコミュニティバスの路線、今後の方針について何らかの話はあっているのでしょうか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えをいたします。西鉄バス路線は、西鉄本社が運行し、本市が運行いたしますかわせみバスにおきましては、グループ会社であります西鉄バス二日市が運行いたしております。議員ご指摘のとおり、バス交通を含む運輸産業は全国的に乗務員不足が大きな問題となっており、路線バス、かわせみバスそれぞれの運行事業者も同様の状況でございます。そのような状況で、西鉄本社においては、路線バスの維持も困難な状況となっております。乗務員不足を解消するための業務改善や一便で多くの利用者を輸送することができる連節バス導入などの対応を行う一方で、利用者が少ない路線は減便、廃止が実施されているところです。こうした中、本市の路線バスについてでございますが、現状、路線の新設などはできないという方針ではございますが、大幅な減便、廃止なども想定されていない状況です。次に、かわせみバスについてですが、乗務員不足から次年度以降は現在の体制を確保し現行の路線を維持していくことはできないという回答を受けているところでございます。したがいまして、限られた乗務員でどのようにして路線や便数を維持していくかの協議を行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 今回、経済福祉常任委員会において示された路線見直しも、コミュニティバスの路線を大幅に廃止し、デマンド交通運行エリア拡大を図る案でした。便数の削減は運転手がいなければいたし方ないと思うのですが、本市の公共交通を担う西鉄としては本市における今後の公共交通をどのようにしたいと考えているのでしょうか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。西鉄の考え方でございますが、コミュニティバスの運行は市から委託を受けての運行であり、これまでは地域の公平性を考えて路線などを設定し、利用が少ない地域も広く運行していたが、今後は効率的な路線を運行するようにシフトしていかなければバス交通を維持していくことは難しい。従来どおりバス交通で全ての公共交通を確保していくのではなく、かわせみバスの効率的な路線への見直しと路線バス、デマンド交通などの各交通手段が役割に応じた運行をすることで本市の公共交通を維持していくべきというのが西鉄の考え方でございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 西鉄は、新たな事業として西鉄史上最高のラグジュアリーバスと銘打って座席数12席の高級本革シートの大型バスを本年の10月から催行されるそうです。運転手不足と言っていたはずだと思うのですが、公共交通よりも収益性の高い新規事業に回す運転手はおられるようです。企業が収益を求め新たな事業を展開されていることに異議を唱えることはしませんが、運転手不足により公共交通の路線、便数の見直しを今後行うであろうという状況を考えると何とも言いようがありません。行政としては、公共交通事業者の今後の方針や考え方などはしっかりと把握し将来に備えるべきであり、しっかりとした本市の公共交通に対する方針や考え方を持つべきだと考えます。本市としての今後の方針や考え方は西鉄にきちんと伝わっているのでしょうか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。本市といたしましては、市民の移動ニーズに応じたバス路線の実現に向けて各事業者と協議を行っているところでございます。路線バスにつきましては、那珂川営業所や片縄方面からJR博多南線へ接続するバス路線について引き続き要望、協議を行っております。かわせみバスにつきましては、乗務員不足と拘束時間の制約はございますが、通勤、通学時間帯を初め、住民サービスの低下を招くことないよう、運行便数確保に向けて粘り強く協議を重ねているところでございます。したがいまして、運行事業者も本市の方針や考え方について理解しているものと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。
    ◆8番(松尾正貴君) 嫌みと捉えずお聞きください。私には執行部の考える今後の公共交通に対する考え方や方針は、コミュニティバスデマンド交通ありきだと想像がつきます。その方針や考え方のままならば、公共交通の将来について現状維持かサービスの低下をいかに最小限に食いとどめるかの議論にしかならないだろうと思います。その方針や考え方を象徴するかのように、今回の路線見直しについても矛盾を感じる点が幾つもあります。どことは言わなくてもわかると思いますので言いませんが、デマンド交通の対象地域はバス路線から300メートル以上となっていますが、300メートル以内のところもあります。そして、取ってつけたかのように勾配8%以上などが説明されました。また、コミュニティバスの一部路線ですが、効率化を図ろうとする路線を組まれたのに、違和感を覚える非効率的な路線を組まれたものもあります。この路線の組み方は非効率ではないかと確認すると、その路線においては毎日利用される方が1.5人から2人いますのでとのことでした。これまでいつまでたっても発展性のない公共交通が続いていくことだと思います。バス停から300メートル以内でもデマンド交通の対象にする、1.5人から2人でも乗客がいればコミュニティバスの運行を継続する、どこにしっかりとした考えがあるのでしょうか。私には何がしたいのか全くわかりません。しっかりと本市の考えをまとめる必要があるのではないでしょうか。さきに西鉄に本市のしっかりした考え方や方針を伝え、西鉄が考える今後の公共交通を聞くべきだと申したのは、福岡県全体を見ても西鉄が公共交通のバス事業をほぼ独占している状態であり、将来にわたり公共交通は西鉄の運転手不足などの人員不足などにより今後も大きく左右されるからです。公共交通とは利用者の視点に立てば、皆が平等に目的地に行けることとなりますが、運行者の視点に立てば、できる限り公平性を保ち目的地までのルートを確保するが、採算のとれない路線は廃止、統廃合するというふうになるのが普通ではないでしょうか。民間の交通関係企業に依存している日本では、公共交通だから公共性を保つべき、採算性を度外視しても運行すべきという議論には限界があります。公共交通を維持していく努力は行政として必要なことです。本市の公共交通を今後将来にわたりどのように考え、維持、発展していくのかをしっかりと示すべきだと思います。お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。今後、本市が持続可能な公共交通を目指していくためには、かわせみバス路線の採算性も踏まえつつ、どの路線を維持していかなければならないかを明確にし、かわせみバス以外の交通手段も活用することで、真に公共交通を必要とする市民の移動ニーズに応じた公共交通サービスを提供していかなければならないと考えております。具体的に申し上げますと、かわせみバスにつきましては、市内で移動ニーズに対応するための交通手段として通勤通学時は、本市と福岡都市圏をつなぐ広域公共交通であるJR博多南線西鉄路線バス利用者の移動ニーズに対応したスマートな運行とし、中間時間帯は非効率的な運行となる部分があったとしても、市民の生活交通を確保するための運行としていくことが必要であると考えております。一方で、バス停から一定距離以上離れた地域に対しましては、デマンド交通を導入することで高齢者などの交通弱者の生活交通を確保していく必要があると考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 現在の本市の考え方は、コミュニティバスデマンド交通のみをベースに新幹線の博多南線に接続するという公共交通体系のみを考えておりますが、次世代公共交通体系について真剣に考えるべきだと考えます。平成27年12月定例会では、モノレール、コミュニティバスのハブ化、将来を見据えたケーブルカーを提言しております。そして昨今、自動走行の電動カートや車両、バスなどの実証実験が全国各地で行われております。官民協働による取り組みで国土交通省と経済産業省がその取り組み状況をまとめておりますが、本市において実証実験などへの参加や取り組みなど、本市でできることはないのかなどについて議論されたことはあるのでしょうか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。自動運転につきましては、議員ご指摘のとおり、全国各地で実証実験が進められているところでございます。福岡県内におきましても実証実験が実施されており、平成29年度はみやま市において一般車両の交通規制をした公道の限定区域内で完全に自動運転を行う自動運転レベル4で運行する電動カート、平成30年度は福岡空港において、緊急時などに運転を行うための運転手が必要となりますが、限定区域内で完全に自動運転を行う自動運転レベル3で運行するマイクロバスの実証実験の視察に参加をいたしました。今後の公共交通を検討していく上で大きな課題となっている乗務員不足に対応するための有効な手段が自動運転であると考えております。福岡県におきましても、今後自動運転の実証実験に力を入れていく方針でございます。市といたしましても重要度が高い取り組みと考えておりますが、本市での実現可能性の議論には至っていないのが現状でございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 本市においては、地域公共交通活性化協議会がありますが、その協議会の中でコミュニティバスデマンド交通以外の公共交通について議論なされているのでしょうか。公共交通が整備されている福岡市でさえ、公共交通として現在は頓挫しているようですが、ロープウエー構想の議論などが行われていたり、新たな公共交通を模索しております。公共交通とは関係ありませんが、福岡市で欧米諸国で広がっている電動キックボードを渋滞の緩和につなげようと試乗体験会が8月31日に開催されたそうです。電動キックボードはアメリカやドイツ、それにフランスなどの欧米諸国で利用が広がっていて、渋滞緩和などの効果が期待されているそうです。自らの未来は自らで切り開いていかないと衰退するばかりだと私は考えます。はっきりと言わせていただきますが、地域公共交通活性化協議会は何をする協議会なのでしょうか。ダイヤ改正を承認するだけの審査機関なんでしょうか。そうであるならば、公共交通ダイヤ改正協議会として改名、継続されて、公共交通車両運行などの実証実験や規制緩和を提言する新たな次世代公共交通体系協議会の発足をすべきだと提言します。そして、その次世代公共交通体系協議会では、本市のかじ取りをする市長の指針を明確にし、できることは何でもチャレンジし、将来を見据えるべきだと考えます。必ずその先に市民の笑顔があるはずです。次世代公共交通体系審議会の発足に対する考えを示していただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。議員ご指摘のとおり、本市が独自性を発揮し、市の発展を目指していくために公共交通は重要な役割を担っていると考えます。そのような中では既存公共交通を生かしつつ、次世代の公共交通を取り入れていくことが必要であると考えております。本市におきましては、公共交通の検討組織として地域公共交通活性化協議会がございますが、ここ数年は毎年のダイヤ改正や令和2年度の見直しに関する内容がメインで、次世代公共交通に関する議論には至っていないのが現状でございます。協議会の事務局は都市計画課でございますので、今後はまず事務局で情報収集し、協議会に自動運転等の情報を提供しながらテーブルに上げて議論をすることで、本市に合った公共交通体系を広い視野で調査していく必要があると考えております。したがいまして、現時点で議員ご提案の次世代公共交通協議会の設立は予定しておりませんが、既存の協議会において将来を見据えた次世代公共交通に関しての調査は進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 新たな審議会は発足しないけども、現在ある協議会で議論を進めていただけるということですので、よろしくお願いします。それでは、今から4年前に提案したモノレールなどの新たな公共体系も市長は当時、今回の議員の提案はこれまでにない発想による貴重なご意見として受けとめさせていただきたいということで、よい発想、提案ではあるが、検討のレベルではないので、意見として聞きおくという見解だったと思います。バスの運転手不足、自動走行車両の実証実験の広がり、4年前と世の中は大きく変わり出しています。私の考えるモノレール構想は、河川沿いに橋脚を建て、大橋、博多南駅、市ノ瀬へと走行させる計画です。大橋から市ノ瀬までは約15キロ、乗車時間約30分で、総工費約1,000億円程度です。ケーブルカーは試算しておりませんが、市ノ瀬から五ケ山クロス五ケ山豆腐付近、脊振少年自然の家、航空自衛隊脊振基地へと結べば観光にも役立ちますし、国防の観点からも役立つはずです。災害のときに脊振基地までの道路が寸断され、多くの自衛官が後退するのに佐賀県から回り込まれたと、7月に行われた基地開設記念式典のときにお聞きしました。脊振基地には多くの方が本市側から基地に行かれておられるとのことで、国防の観点からも有効な施策であると考えます。これによりモノレールとケーブルカーによって大橋から航空自衛隊脊振基地まで一本の縦の動線が本市の地の利を生かし貫くことになります。その縦の動線に新幹線、博多南線、コミュニティバスデマンド交通、自動走行の電動カートがすりつき、飛躍的に利便性が向上されていきます。他の自治体の名前まで出しませんが、官民協働にて取り組まれている中山間地域における自動運転サービスや、ニュータウンにおける自動運転移動サービスなど、国土交通省や経済産業省の委託事業が実施されております。本市においては中山間地域もあれば、これから進むであろう道善区や恵子区の新市街地もニュータウンのモデル地区となり得る場所もあります。パートナーである民間企業があれば、そのような実証実験に手を挙げようと思えば挙げられるのではないでしょうか。私がモノレールを必要だと意地になって言うのは、未来を見据えた次世代の公共交通体系を議論するきっかけになってほしいからだけなんです。モノレールを走らせる夢はいつまでも捨てませんが、今の公共交通体系では本市の発展はないと考えるからであり、次世代公共交通の選択肢を増やす必要があると考えます。そのきっかけとなる次世代の公共交通を議論する次世代公共交通協議会の設立が必要だとさきにお話ししました。自動走行の電動カートなどは、山間部の交通が不便な市民にとって恩恵を受けると考えます。磁気コイルなどを道路に埋め込み誘導する仕組みで、交通量の少ない集落などにとっては最善の交通手段であり、実証実験や情報収集等を率先して行うべきであると考えます。しかしながら、現在の地域公共交通活性化協議会も本市の考え方もコミュニティバスデマンド交通、そしていかに博多南線にうまくすりつけるかのみを議論されているのが現状のようです。単刀直入に聞きますが、4年前と同じようにこれまでにない発想による貴重なご意見として、今のままコミュニティバスデマンド交通だけに頼り、本市の公共交通を維持し続けていくつもりなのか、それともあらゆる交通体系を検討し、本市に合った新たな公共交通体系を構築していく時期と認識しているのか、将来本市の公共交通体系がどう構築されているのか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。既存の公共交通を生かしたまちづくりしていくことが大前提と考えております。令和2年度からの見直しにおいては、幹線は将来的にも維持していく方針として、南畑線の充実と支線の統廃合を実施させていただくこととしました。しかしながら、議員も先ほどからご指摘のとおり、将来にわたって運転手不足の問題、収支の問題等々で今回見直した路線を維持できる確証はございません。そのためにも事業者に左右される状況ではなく、市として将来に向けて自動運転や地域運行など、本市の地域特性に合うものがないか、今後しっかりと調査しなければならない時期に来ていると考えます。特に議員ご提案の自動運転に関してでございますが、先ほど回答いたしましたとおり、今後本市の公共交通において非常に重要になってくるものと考えておりますので、情報収集に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 可能性のある例を示させていただきます。現在、土地区画整理事業が進んでおります道善区や恵子区の新市街地などをニュータウンモデル地区に指定して、自動運転移動サービスの実証実験を県、国に働きかけるべきだと考えます。道善区や恵子区の新市街地については、短い距離の中に何があるか考えたことはあるでしょうか。那珂川営業所、新たな住宅街、市民体育館、総合運動公園予定地があります。那珂川営業所は交通が集約する拠点です。道善区で計画されている新たな住宅街は、新たなコミュニティの創設です。市民体育館は本市唯一の屋内競技場、総合運動公園予定地は土地買収が進む中、現実に建設される本市最大の運動施設で、にぎわいが求められる施設にしなくてはなりません。その4つの要素が一つにつながるにはどうしたらよいかと考えたことはあるでしょうか。私は常に点と点が線になることを考えます。また、夢物語と考えずにお聞きいただきたいと思います。1つ提言させていただきます。那珂川営業所は、乗り継ぎ拠点としてハブとなるバスセンターとして整備する。そして、そのバスセンター自動運転移動サービスである電動カートの実証実験の申請をし、乗り入れる。那珂川営業所を始発した電動カートは新市街地である道善区を通り、市民体育館へと向かう。その手前には市民体育館前の現人橋へ向かう道があるが、その道の下をボックス化して専用道にて横断させることで市民体育館の駐車場に抜けることができる。そこから市民体育館に接続させ、総合運動公園予定地まで走らせる。その間を往復させるだけでも、間違いなくそれぞれの施設の価値も乗降可能な道善区、恵子区、しいてはその先に位置する後野区の価値も向上するはずです。今からでき上がる新市街地なら閉鎖的な空間と限定された空間をつくれるので、実現可能だと考えます。本市として真剣に検討し、実証実験が可能かどうか行動に移すべきです。そこで、市長にお聞きします。新市街地を創出する道善・恵子区への自動運転移動サービスである電動カートの実証実験の検討の可能性を探るべきだと考えますが、今回も新たな提案として受けとめ、聞きおくのか、可能性を検討して行動してみるのか、どちらでしょうか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 武末市長。 ◎市長(武末茂喜君) お答えをいたします。自動運転の取り組みは非常に魅力的なものになると感じております。国では2030年までに過疎地等での無人自動運転サービスを全国100ケ所以上で展開することを目標に現在も実証運行が進められており、本市の今後の公共交通を見据えますと、情報収集が必要だろうと考えております。道善・恵子地区の土地区画整理事業においては、公共交通と連携したまちづくりの検討が必要不可欠であると考えます。交通連節点における交通のモードチェンジやバスのハブ機能とあわせて将来の本市の交通体系という視点で総合的に調査させていただきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 自動走行のカートも車両もモノレールもケーブルカー公共交通事業者ならそれなりに把握されているはずです。本市には西鉄の営業所があり、相談相手がいると思います。西鉄がそんなばかげた話には乗れないというのなら、新たなパートナーを探す必要があるのではないでしょうか。路線は縮小される、それはバスの運転手が不足されているから。今後も運転手が増える要素がないというのなら、じっと黙って縮小されていく路線を何とか維持してもらおうと我慢し続けるか、今以上にお金を払い、維持してもらうかのどちらかになると思います。運転手を必要とする今の公共交通では限界があるのは執行部もわかっているのではないでしょうか。前々から提案しているモノレールは、自動運転での無人走行が可能です。また、ヤマハが行っている電動カートもレベル4での実現に向けた実証実験などの取り組みが行われております。レベル4とは、専用空間及び限定地域における無人自動運転サービスを指すようです。この電動カートによる無人走行は、現在は実証実験であり、実用化はされていませんが、将来的には実用化されるはずです。次世代公共交通審議会、それが設立したならば、何が本市にとって一番よい公共交通なのか議論され、実証実験などへの率先的な参加も検討できたはずです。現在のところ、本市の公共交通パートナーは西鉄と第一交通です。西鉄や第一交通が将来にわたり、本市にとって次世代の公共交通を担うパートナーであるならば、次世代公共交通について協議されるべきだと思います。もし将来にわたるパートナーでないならば、市営での公共交通の検討も行うべきだと考えます。今生きている私たちは未来を担う責任があります。当面の間、何とかなればという考えでは、次の世代の方々に申しわけないと思います。コミュニティバスの運行にかかっている費用は今回の見直しによって路線縮小や便数削減によって費用は減額されるはずです。その一方でデマンド交通の路線拡大や便数の増で費用は増大することをさきの経済福祉常任委員会で報告を受けております。仮にパートナー不在となった場合も考慮して、市営でコミュニティバスを運行した場合なども試算するべきではないかと考えます。考えをお示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。市営で公共交通を担うとした場合の費用は試算しておりませんが、事業実施に伴う職員として一般事務職員とは別に運行管理する運行管理者、車両等の整備管理者、大型二種免許を保有する乗務員等の有資格者の確保が必要となります。そのほかに、車両を保管するための用地や車庫、車両を整備するための設備が必要となります。これらの内容を踏まえますと、市営とした場合は市の負担は非常に大きくなることが想定されます。したがいまして、現時点では市営を想定した検討は進めておりません。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 市営での公共交通を検討されていないということですので、これ以上言いませんけども、企業は採算性のとれないことはしません。許容範囲を超えてパートナーがいなくなったときのリスク回避も検討されるべきだと申し添えておきます。続いて、隣接する大野城市、春日市などと広域連携を組み、コミュニティバスの運行を図り、効率化を図ることを提言させていただきたいと思います。本市のコミュニティバスは、月の浦営業所が拠点となっておりますが、からのまま走行し、本市の拠点から運行するという非効率な状況です。本市は、壽福議員が提言された観晴が丘の路線があります。近隣市がお互いにハブ拠点となり得る乗り継ぎ拠点を設けたり、広域連携を組むことで博多南駅、春日原駅やフォレストシティなどへのアクセスが向上し、利便性の向上が図れるはずです。そして、広域連携を組むことで、運行コストの削減ができ、歳出負担軽減が図られるのではないでしょうか。春日市と那珂川市は水道事業で連携していますし、春日市と那珂川市と大野城市は消防組合でも連携しております。南部環境でも広域連携を図られています。首長同士がお互いの市だけを考えるのではなく、近隣自治体がともに成長し合い、協業できることを模索することは、ともに住民サービスの向上が図られ、互いにメリットがあるのではないでしょうか。コミュニティバスの広域連携は決して無理なことではないと考えます。見解をお示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。議員ご指摘のとおり、既存の運行を生かした広域連携につきましては、今後想定される取り組みの一つではないかと考えます。現在、筑紫地区5市の公共交通担当者が集まり、公共交通が抱える課題に関する勉強会を開催しておりますが、その中でも広域連携は議題の一つとなっているところでございます。近隣自治体の状況もございますが、まずは近隣市で課題を共有し、議論していくことが必要と考えておりますので、引き続き議論してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) モノレールもケーブルカーも自動運行カートも次世代を見据えた本市に必要と考える公共交通であり、コミュニティバスの広域連携は歳出削減、住民の利便性向上に有効な手段であると考えます。それも全て次世代公共交通を考え、コミュニティバスデマンド交通だけに頼るのではなく、将来を見据えた公共交通体系を市長自ら考える必要があると思います。市長としてどのような構想を持ち、どのように実現されていくつもりなのか、考えをお示しください。 ○議長(高原隆則君) 武末市長。 ◎市長(武末茂喜君) お答えをいたします。本市の公共交通についての私の考え方を述べさせていただきます。本市におきましては、東の玄関口であるJR博多南駅、西の玄関口である西鉄バス那珂川営業所、そしてこれらをつなぎ、市内を運行するかわせみバスによる公共交通ネットワークが本市を支えていくものと考えております。全国的な乗務員不足が問題となっている中で、ご提案がありました自動運転が実施できることとなれば、本市が抱える公共交通の課題解決につながると感じております。また今後、既存公共交通にこのような新たな技術を取り入れていかなければ持続可能な公共交通を実現することはできないのではないかという認識を持っております。また、広域連携につきましては、本市の考えだけで実現するものではなく、近隣自治体の考え方もございますので、この場で明言することはできませんが、そのような方向性も将来の公共交通の一つの形として私も捉えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 4年前のモノレールもこの町は近い将来必ず自動運行システムに助けられるとの思いから質問させていただいております。今回、西鉄のバス運転手の不足とか、そういったことが4年前と状況が大きく変わったことを市長も執行部も受けとめていただいて、さまざまなご提案をさせていただいたこと、またそれを調査されるということですので、それに期待したいと思います。 さて、水と緑を育む那珂川市についての質問に移りたいと思います。水と緑を育む那珂川市と関連がありますので、那珂川水利組合について少しお話をさせていただきます。那珂川水利組合の規約には、目的として本組合は那珂川流水の使用を合理化し、農業生産力を発展・向上のための井堰、水路の保全改修及び新設、並びに自然環境保護保全に関する事業等を行うことを目的とすると定められております。この自然環境保護保全は、農業に那珂川水系の水を使うためだけではなく、将来にわたり清らかな水を継承し、水と緑の那珂川市を下支えするんだという気概が感じ取られます。規約とは記載するだけは誰でもできますが、実際に行動に移していることは立派なことで、本来なら本市が率先して行うべきだと思い、今回の質問になりました。後に、那珂川水利組合の取り組みも含めながら質問させていただきます。さて、本市の総土地面積は7,495ヘクタールで、林野面積が5,448ヘクタールとなっており、本市の72%が緑多き林野ですので、緑に関しては現在のところ適正な間伐、伐採後の植樹など、適正に維持管理がなされれば、将来にわたり十分に維持していくことは可能であると考えます。水に関しては少し疑問がありますので、個別にお尋ねしていきたいと思います。本市においては、第2次那珂川市環境基本計画の中間見直し版が2019年3月に発行されております。そのサブタイトルには、水と緑を育み、子どもたちに伝える町、なかがわとあります。そして、施策の体系の中には、自慢の水と緑を育てますとあり、水と緑を大切にするまちであると感じ取れます。そこでまず、本市の水と緑に対する考え方についてお示しください。 ○議長(高原隆則君) 江頭市民生活部長。 ◎市民生活部長(江頭哲次君) お答えいたします。第2次那珂川市環境基本計画の中に記載しておりますが、本市にとりまして山林や河川、動植物等の自然環境は、市の貴重な財産でございまして、その保全を図っていく必要を認識しているところでございます。また、市民憲章におきましては、自然を大切にし水と緑の美しいまちをつくりましょうとうたい、第5次総合計画後期基本計画におきましても、「自然と人がとけあう 活力あふれるまち なかがわ」を将来像とし、さらに自然との共生を図るまちづくりをその施策の大綱に定めまして、推進をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 第2次那珂川市環境基本計画の中間見直し版の中を見ると、水環境、土壌環境の保全という項目があり、水質保全対策・水資源の有効利用の記載があります。そこに現況と課題が記載されておりますが、環境基準点である今光橋を含む13地点で河川の水質調査を行っていると記載されております。そこにはその他の地点でも良好な水質を維持していると記載されております。これは毎年のように定期的に行われると認識してよいのでしょうか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 江頭市民生活部長。 ◎市民生活部長(江頭哲次君) お答えいたします。河川の水質調査におきましては、県の環境基準点であります今光橋については、県において年に4回、それ以外の12地点につきましては、本市において年に2回、定期的に実施しているところでございます。また、それ以外につきましても春日那珂川水道企業団や福岡市水道局が定期的にそれぞれの取水口付近での水質検査を実施しているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 水質調査については理解しました。同じページには、現況と課題として住民アンケート調査結果も記載されております。アンケートに答えられた585名の回答として、半数近くが満足していますの記載がなされておりますが、かなり満足の7.9%とやや満足の39%を足した46.9%を満足と定義づけられております。どちらとも言えない、やや不満、かなり不満の53.1%に対しては課題として認識すべきだと考えます。私が考える課題を少し話させていただきます。那珂川沿いには親水公園が五ケ山ダム直下を起点として複数点在しております。これらは県がつくられたものですが、市民にとっては本市の中にある施設という認識になります。せっかくつくられた施設ですが、橋本橋近くの親水公園あたりになると、藻やコケが生えてぬるぬるした岩などで危ないなと思うこともあります。五ケ山や中ノ島公園あたりと比べれば、河川の水も栄養分が多くなり、ある程度いたし方ないのかなと思いますが、それ以外にも水質に悪影響を及ぼすことがあるのではないかと思います。県が水質管理の権限を持つというのなら、県任せでいくという考えもそれはそれで構わないと思います。しかしながら、水と緑を誇りにしている那珂川市のスタンスに違和感を覚えます。個別に懸念される事項をお聞きします。西畑川の上流にある牧場は、さきの大雨のときに堆肥の管理不足により河川に大量の牛のふん尿、堆肥が流れ込み、水道水の原水のアンモニアの数値が異常に高くなったのは記憶にあると思います。結果として春日那珂川水道企業団の井尻取水場にはアンモニアの数値検査を行う設備を新設するなど、不要な費用がかかっております。その事案を含め、気になるのが中ノ島近くにできた乗馬場ですが、敷地内のふん尿等の処理は適正に行われているのかと危惧するわけです。近くには埋金浄水場もあるわけで、乗馬場のすぐ下で水道水の原水の取水も行われている状況です。そして、本市唯一の温泉施設も井尻取水場や東隈浄水場の上流にあります。その温泉施設は浄化槽での処理で、下水道にはつなぎ込まれてないはずです。まず、水質に影響を及ぼす施設からの河川への排水について定期的な水質検査はなされているのか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。現在のところ、本市において各施設から河川への排水については水質検査はしておりません。ただし浄化槽設置者は浄化槽法第11条第1項の規定により、年に1回の定期検査において浄化槽内の水質検査の内容を福岡県に報告する義務があります。また、当該温泉施設への聞き取りによりますと、独自で年3回、浄化槽内の水質検査を実施しているとのことでございました。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 水質の検査はきちんと適正にされているということでございます。那珂川水利組合では、温泉施設から排水される処理水を取水し自費で検査機関に検査していただいたとのことです。検査において大腸菌が通常の100倍などの結果が出たなどと聞き及んでいますが、執行部としては把握されているのでしょうか。また、排水溝近くの異臭、河川の藻などの発生、自然環境保護保全に悪影響を及ぼしかねない懸念など、相談が本市にも来ておりませんか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。那珂川水利組合の水質検査によりますと、温泉施設の排水口の大腸菌の数値が高いとのことでしたので、温泉施設に確認をとりましたところ、浄化槽法の基準では大腸菌に関する検査項目がないことから検査を行っていないとのことでしたが、他の検査項目においては基準内であったとのことでございました。なお、排水口近くの異臭ですが、平成29年7月ごろ、温泉施設の浄化槽内に空気を送る機械が故障し、異臭が発生したことがあったようでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 温泉施設の浄化槽からの雑排水の状況については、法に従い適正に処理されて那珂川に放流されているとのことですが、この施設の前には下水道の本管が現在は整備されており、つなぎ込みができる状態だと思います。下水道本管が整備されるときに、整備後2年後ぐらいにつなぎ込むとの確約をいただいているとのことを聞いておりますが、そのような事実はあるのでしょうか、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。那珂川水利組合との最初の温泉施設経営者との間で覚書のようなものが結ばれたと聞き及んでおります。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) それではなぜ履行されないのでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。温泉施設の関係者によりますと、浄化槽の維持管理費と下水道に接続した場合の下水道使用料を比較すると、下水道に接続すると大幅に負担が増え、経営に大きな影響を与えることが懸念されることから、下水道への切りかえができていないとの説明を受けているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) それでは、今後の改善策と取り組みについてお聞きします。経営者が変わるたびに約束がほごにされるのはいかがなものかと思います。しかしながら、経営に大きな影響を与える可能性がある中で、基準をクリアした雑排水の河川放流の現状を踏まえれば、強制的に下水道につなげさせるのは難しいと思います。いつも決算委員会、予算委員会で言わせていただいていますけども、この施設の入湯税の徴収は適正に行われているかと私は聞かせていただいています。仮に全ての入浴者から適正に徴収しているのであれば、入湯税や固定資産税などの減免や下水道料金の大口顧客としての料金体系などの設定を行い、下水道へのつなぎ込みを促進する施策を打つべきだと考えます。考えをお示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。入湯税や固定資産税などの市税の減免についてでございますが、税の減免は市税減免取扱規程にて主に生活困窮者や災害の罹災者などを対象としており、下水道への接続を理由とした市税の減免の導入は現在のところ困難であると考えております。また、議員よりご指摘がありましたように、将来にわたり本市の河川を保全していく観点からもできるだけ早く下水道へのつなぎ込みを行っていただくことが一番であるというふうに考えております。しかしながら、そのことにより経営に大きな影響を与えることは好ましい状況であるとは言えないと思います。他の自治体の状況を見てみますと、汚水を温泉水とそれ以外の生活雑排水の2つに分け、温泉水については別に料金体系を設けている自治体もあるようです。このような状況を踏まえ、他自治体の事例を調査する必要があると考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 減免は難しいということですけども、他の自治体の事例を調査していただけるということですので、早急にそういったものは調べてあげてください。現在のランニングコストと下水道につなぎ込んだコストの差が大きく、協議は続けているが、現状物別れの状況が続いており、今後も歩み寄れる状況でないのであれば、お互いにできることを提示し合わなくてはなりません。この清らかな水、本市が誇る水を将来にわたり維持していくことを協議の共通認識にして進めてほしいと考えます。トイレや厨房などの雑排水だけでも分離して、下水道につなぐことでも随分水質改善に役立つのではないかと考えます。同じような施設がある他自治体ではどのようにされているのか把握されているんでしょうか。把握されているのであれば、お示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。下水道が整備されている地域でトイレや厨房などの雑排水だけ分離して下水道へつないでいるようなケースにつきましては、今後調査を行いたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) この温泉施設は観光資源が乏しい本市にとって必要な施設であり、今後も継続して営業してほしい施設であるとの認識は執行部も水利組合も私も同じであろうと思います。下水道の基盤整備が行われていない時代に施設ができ、営業を開始し、適切に浄化槽にて雑排水を処理されており、何ら法的にも問題のないことは理解しております。ただ、下水道へのつなぎ込みの約束や下流に親水公園や水道水の取水場や浄水場があること、何よりも本市が水を大切にすると掲げていることを考えれば、協議を続け、早期によい方向に向かうことを期待しております。最後に、全般的にお聞きしますが、水質を維持し、未来につなげるためにはさまざまな問題があります。泥水、土砂は一定量なら水質にはさほど影響しないと思いますが、お盆の雨が降ったときに井尻川の横を通ったときに、あのきれいな川が泥水の濁流になっており、びっくりしました。知り合いの方に聞いたら、井尻区から改善の要望を執行部に行っていると話をされていました。土砂採掘場からの泥水流出にて雨が降るたびに井尻川が茶色く濁っているとのことでした。業者が許可を得て土砂を採掘することは問題ない行為であります。しかしながら、土砂や泥水を流出させることまでは本市は許可していないはずです。平成26年12月定例会の一般質問で、採掘や事業者からの土砂流出に関する行政指導を求め、一般質問をさせていただきました。そしてその結果、適切に指導していくと言われ、実際に指導していただき、改善された場所も多々あります。行政が採掘許可を与える時点で土砂沈殿プールをつくらせるなり、自らが流した土砂をしゅんせつさせるなり、水質に影響を及ぼす行為はしっかりと指導改善を図る仕組みをつくれば、地域からこのような改善要望はなされないと思いました。さきに話しました温泉施設、乗馬場、牧場、土砂採掘場も含め、本市が水を誇っていることを理解していただき、どうやったら未来に清らかな水を継承していけるのか、方針をしっかりと示し、関係者と協議されていくべきだと思います。執行部としての考えと、どのような施策をとるべきと考えているのか、最後にお示しください。 ○議長(高原隆則君) 江頭市民生活部長。 ◎市民生活部長(江頭哲次君) お答えいたします。河川につきましては、県が管理するもの、市が管理するものとございます。また、河川への排水につきましても、県、市を含め、さまざまな機関、所管課が関係してまいります。これらの関係機関が日ごろより情報交換を行い、河川への影響が認められれば、迅速に対応できるよう連携を密にしていくことが必要であると考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 松尾議員。 ◆8番(松尾正貴君) 常にそのように関係機関と協議をしながら取り組んでいってもらいたいと思います。私はいつも一般質問や協議をするときに、お互いに歩み寄って、お互いに妥協できるところを探ってほしいと提言させていただいています。本市で企業を営む者、生活する住民の皆様、本市に訪れる方々、ともに那珂川市が好きだという考えは共通していると思っているからです。お互いに理解し合い、互いに歩み寄り、答え合わせをすれば、必ずよい答えが見つかると私は信じています。是非よい答えが見つかることを願って私の一般質問を終わります。 ○議長(高原隆則君) 8番松尾正貴議員の一般質問は終わりました。 続きまして、5番伊藤智子議員。 ◆5番(伊藤智子君) 5番、ふくおか市民政治ネットワーク、伊藤智子です。通告に従って一般質問を行います。 1項目の障がいがあっても地域で安心して暮らし続けるためにからです。高齢化が進む日本では、高齢障がい者が増えていることも特徴です。加齢はさまざまな生活機能の変化をもたらします。これは性別や人種、障がいの有無にかかわらず、程度やあらわれ方の差異はあるものの、誰にでも視力や聴力などの感覚器、歩行能力などの運動機能、物忘れなどの認知機能の低下としてあらわれます。障がい者は社会活動などの制約が加齢に伴い拡大して、障がいの重度化となって加齢と重複します。障がい者が65歳以上になり、介護保険制度へ移行することで、新たな負担の発生、サービスの量が大幅に減ることもある、障がい福祉に熟練した支援が受けられなくなる可能性があるなど、環境変化による問題は深刻な人権侵害に直面し、司法判断が下される事態も生まれています。那珂川市に住む高齢障がい者の皆さんに不利益な事態が起きていないのか質問を進めます。受給者証をお持ちの方で65歳以上と65歳未満の方の所得状況をお示しください。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。障がい福祉サービスの利用決定者数でございますが、介護保険制度への移行に関するものでございますので、居宅介護や短期入所などの介護給付費に該当するサービスに限定してサービスの利用決定を受けた受給者数で回答させていただきます。令和元年8月1日現在の受給者数は209人でございます。そのうち65歳以上29人、65歳未満180人でございます。所得状況につきましては、65歳以上のうち課税世帯の方が2人、非課税世帯及び生活保護世帯の方が27人、65歳未満のうち課税世帯の方が43人、非課税世帯及び生活保護世帯の方が137人でございます。また、各サービスの利用者負担でございますが、まず障がい福祉サービスの利用においては、課税世帯の方の場合は所得状況に応じて上限負担9,300円、または3万7,200円、非課税世帯、生活保護世帯の方の場合は上限負担は0円となります。次に、介護保険サービスの利用においては、要介護状態区分に応じて介護保険サービスを利用できる1ケ月の支給限度額が決められております。支給限度額の範囲の中でサービスを利用したときの利用者負担は課税、非課税にかかわらず、所得状況に応じてサービスを利用した費用の1割から3割となり、支給限度額の上限を超えてサービスを利用した場合は、超えた分は全額利用者の負担となるものでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) ここから先は障がい福祉サービスは障がいと、介護保険サービスは介護との表現を用います。ご答弁いただきました受給者209名のうち164人、78%の方は生活保護と非課税世帯です。65歳以上の場合、その割合は93%にもなり、生活は厳しい状況と言えます。非課税世帯の場合は、64歳までは障がいサービスを無料で受けています。しかし、65歳以降に介護認定を受けることによって、サービスを利用するたびに1割の負担が生じます。上限金額も障がいのときは0円でしたが、介護に切りかわると所得状況に応じて負担が増えます。事前に確認しましたが、現在の受給者のうち非課税世帯は130人とのことなので、62%の方がこの対象となります。介護は要介護状態の維持と改善を、障がいは本人の自己実現の支援が目的となっています。この自立感の違いにより、認定調査や審査会の考え方も異なっています。訪問調査時の会話の成立度についても、認知と障がいのどちらで会話の理解ができないのか、その見分け方は難しいと聞いています。障がい者の介護認定の訪問調査時には、日ごろの様子がわかる福祉関係者などの立ち会いは認めているのでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。介護認定の訪問調査時の立ち会いにつきましては、基本的には配偶者や子どもといった実際の介護者が立ち会い、調査を行っております。また、ひとり暮らしの方や施設に入所されている方などにつきましては、可能な限りケアマネジャーや施設の職員等、調査対象者の日ごろの状況を把握している方に立ち会いを求め、できるだけ正確な調査ができるよう努めておる状況でございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 日ごろの状況を把握している方の立ち会いは認めており、できるだけ正確な調査を行えるように努めているとのことなので、一定の安心をしました。障がいが重複している方やゲーム障がいなどの新しい障がいもあるそうです。障がいは社会情勢とともに多様化しており、必要とするサービスも多様になっています。認定調査員さんには時代に沿う広い視点が求められ、情報収集も重要だと思っています。那珂川市独自の研修会などは行われているのでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。認定調査員の情報収集や資質向上のために福岡県主催の研修会へ参加をさせておりますが、市独自の研修会は実施しておりません。なお、担当間で判断基準にずれがないよう協議相談しながら調査票の作成を行っている状況でございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 調査票作成時に一定の情報収集と共有も図られていると理解します。近隣市での認定調査員の経験をお持ちの方からお話を聞きました。その方は基本的には個人で情報収集を行っていたそうです。人を人が判断しなければならないことは大変なお仕事だと思います。那珂川市として最新の情報が届く環境整備に是非努めていただきたいと思います。保険優先の考えのもと、障がいに相当する介護のサービスがある場合は、原則として介護に係る保険給付を優先して受けることになります。しかし、国は一律に介護を優先的に利用するものではなく、個別の状況に応じ、申請者が必要としている支援内容を介護で受けることが可能かを市町村が判断するものと通知を出しており、障がいで受けていた支援が介護で受けられない場合には、障がいの継続や介護の不足分を障がいで上乗せして受けることができます。上乗せを行う場合、支給決定基準の要件についてお尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。本市におきましては、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律、いわゆる障害者総合支援法でございます。この法律に基づき、介護保険サービスの利用状況及び計画相談支援員が作成いたしましたサービス利用計画を参考に本人の状況を踏まえ、支給要否の決定を行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤委員。 ◆5番(伊藤智子君) 法律に基づいているとのことなので、那珂川市独自の追加要件はないと理解をしました。また、本人の状況を踏まえた支給要否の決定を行っているとのことなので、安心をしました。上乗せが決定している方の人数をお尋ねいたします。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。先ほどご説明いたしました65歳以上でサービス利用決定を受けておられる受給者29人おられますが、そのうち4人に対して支給決定を行っている状況でございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 4名とのことでした。私は障がいの上乗せを望んでいる方はもっといるのではないかと想像しています。なぜなら障がいが所得に応じて限度額の決まった応能負担であるのに対し、介護は所得の高低や能力に関係なく、かかったサービスの1割を負担する応益負担だからです。受けたサービスの分だけ支払い額が増えるという違いが利用者やその家族を圧迫する原因となっています。金銭的負担から介護サービスを自己制限している方の話も那珂川市内の事業所から聞いています。介護に切りかわることで、障がい者の金銭的負担が重くなってしまうことを1つ目の問題と捉えています。この問題に対応する那珂川市の制度をお尋ねいたします。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。利用者の負担を軽減する施策といたしましては、大きく介護サービスについて負担を軽減するものと、障がいのある方への負担を軽減するものの2つがございます。1つ目の介護サービスについて負担を軽減するものといたしましては、高額介護サービスと介護保険サービス利用者負担助成金がございます。まず、高額介護サービスは、同じ月に利用したサービスの利用者負担の合計が1ケ月の利用者負担の上限額を超えたときは、申請により超えた分を後から支給されるものでございます。次に、介護保険サービス利用者負担助成金は、介護保険サービスを利用する低所得者のうち、特に生計が困難な人で、一定の要件に該当する人の利用者負担額の3割を後から助成するものでございます。2つ目の障がいのある人への負担を軽減するものといたしましては、障がい者ホームヘルプサービス利用者支援、新高額障がい福祉サービス、高額障がい福祉サービスがございます。まず、障がい者ホームヘルプサービス利用者支援でございますが、障がい者施策によるホームヘルプサービス事業を利用していた低所得の障がいのある人で、介護保険制度の適用を受けることになった人は訪問介護等のサービスを受けたときに、利用者負担額を全額免除することにより、訪問介護サービス等の継続的な利用ができるものでございます。次に、新高額障がい福祉サービスでございます。こちらは障害者総合支援法の一部改正により平成30年4月からサービスが開始されたものでございます。65歳に至る前の5年間にわたり居宅介護等の障がい福祉サービスの支給決定を受けられていた市民税非課税または生活保護世帯かつ障がい支援区分が2以上であった方が、65歳到達により同様の介護保険サービスである訪問介護、通所介護、短期入所生活介護、地域密着型通所介護、小規模多機能型居宅介護を受けられる場合に、申請により利用者負担を軽減するものでございまして、申請時点で市民税非課税または生活保護世帯であり、65歳未満で介護保険サービスを利用していないことなどが支給の要件となっております。次に、高額障がい福祉サービスでございます。障がい福祉サービスと児童通所支援サービスを併用されている場合や、同一世帯に障がい福祉サービスを利用する方が複数いる場合などに、その世帯における1ケ月分の利用者負担額が一定の基準額を超えた場合に、申請により超えた分を高額障がい福祉サービス等給付費として払い戻しをするものでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) それぞれ利用実績はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。利用実績についてでございますが、高額介護サービスの過去3年間の延べ件数と実績額でございます。平成28年度は4,179件、5,699万2,677円、平成29年度は4,774件、5,909万6,797円、平成30年度は5,289件、6,025万1,867円でございます。介護保険サービス利用者負担助成金の件数と実績額でございますが、こちらは平成15年度に1件、7,380円でございます。高額障がい者福祉サービスは、65歳以上で介護保険サービスと併給されている方に限定して回答させていただきますと、過去3年間の延べ件数と実績額は、平成28年度は実績がございません。平成29年度は13件、26万6,896円、平成30年度が11件、13万2,965円でございます。障がい者ホームヘルプサービス利用者支援及び新高額障がい福祉サービスは、現在のところ利用実績はございません。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 利用実績がない制度に対する要因、これはどのように考えられていますでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長
    健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。利用実績がない要因でございますが、いずれのサービスにおいても定められております要件に該当する対象者がいなかったということによるものでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 要件に該当する対象者がいないということでした。要件が厳しく、該当しづらいとも考えられます。制度設計の見直しが必要とも捉えています。2つ目の問題点は、障がいから介護の移行に伴いサービスを受けられる時間やその内容の変化です。ストレスから利用者が体調を崩してしまったという事例も聞いています。障がいの社会参加のための支援が介護では適用外であるなど、これまでの生活を維持するために必要とされるサービスと、提供されるサービスのバランスが崩れてしまうことも全国的に起こっています。例えば障がいでは、ヘルパーに調理をしてもらうことができていたものが、支給料が減ったために介護では難しくなってしまうことがあります。また、入浴の介助を行う訪問入浴サービスも65歳を機に介護に移行します。しかし、そこで介助するヘルパーは、高齢者の介助における知識や経験は豊富にあったとしても、障がい高齢者の介助については専門知識も経験も浅いということはよくあるそうです。那珂川市内で障がいから介護に移行した場合でも利用継続ができる事業者の数をお尋ねいたします。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。市内の介護保険サービス事業所においては、幾つかのサービスがございますので、例として訪問介護を例にいたしますと、障がい福祉サービスから介護保険サービスへ移行した場合でも、引き続き利用できる事業所の数は市内9事業所のうち6事業所ございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 以前から同様のシステムを取り入れて運営している事業所が存在していましたが、問題点が多く普及していませんでした。介護と障がいのどちらか一方の制度指定を受けている事業所で、両方の制度の利用者である障がい者と高齢者が同じ空間で一緒に過ごし、一体的にサービスの提供が受けられる共生型サービスが2018年4月からスタートしました。国は高齢者、障がい者、全ての人々に対して、暮らしと生きがいをつくり高め合う社会、地域共生社会の実現と各地域における包括的支援体制構築を目指すものとした制度です。那珂川市内と近隣市町村に共生型サービスを行っている事業所はあるのでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。筑紫地区及び福岡市内で共生型サービスを行っている事業所は、福岡市に14事業所、筑紫野市に1事業所がございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 筑紫野市内の共生型サービスを行っている施設の方からお話を伺いました。よい点は、通所が続かなかった障がい者の方が一日も休むことなく通え、障がい者同士の交流も増えてきたとのことです。分析はしていないそうですが、高齢者とかかわることが影響しているのではないかとおっしゃっていました。異なる考え方のサービスですので、今までとは違うスキルが求められ、それに対応していくことが課題とのことでした。先ほどの答弁で、継続利用ができる事業所は、那珂川市内6つあるとのことでした。その事業所が抱えている課題も同様だと思います。どのようにスキルアップを図るのか、そして図っているのか、今後も関心を寄せていきたいと思っています。那珂川市役所内の担当課同士での情報共有はどのように図っているのでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。年度当初に福祉課で障がい福祉サービスの利用者のうち、65歳到達者の把握を行い、高齢者支援課に情報提供後、介護保険サービスへの移行について担当課の中で協議を行っているところでございます、以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 情報提供とその後に協議を行っているとのことなので、一定の連携はできていると理解しました。65歳になる前に介護保険優先原則によってサービスが変化する可能性があることを対象者にお知らせはしているのでしょうか。特に精神障がいの方は変わる、このこと自体が非常に不安でいっぱいになり、心身のバランスを崩してしまう事例も聞いています。障がいに配慮したお知らせになっているかもあわせてお尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。対象になられる方につきましては、早い時期から介護保険サービスへの移行やその後のサービス利用の計画について検討する必要があることから、ふだんからサービス利用等で本人と関係性を築いておられる障がい福祉サービス事業所や計画相談支援員等とも連携しながら対応しているところでございます。また、急激な状況の変化への対応が困難な方に対しましては、時間をかけて本人の状況に配慮しながら説明するなど、障がいの特性に応じた事前の制度説明を行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 早い時期の連絡と時間をかけて対象者に説明をしているとのことなので、寄り添っている様子がわかりました。ご本人の納得感を得ることが一番大切であると現場の皆さんがおっしゃいます。引き続き障がいに配慮し、丁寧な説明を行っていただきますように要望いたします。第4次那珂川市障がい者施策推進計画では、障がいのある方のアンケート結果が記載されています。割合が高いものを少し紹介します。暮らしていく中で特に心配なことの設問に対し、精神障がい者の60%の方が生活費と回答し、知的障がい者の52%、身体障がい者の44.8%の方は、親や配偶者に先立たれることと回答しています。行政が充実すべき支援の設問に対しましては、精神障がい者の60.8%、身体障がい者の44.4%、知的障がい者の40.7%の方が年金や手当など、経済的な援助を増やしてほしいと回答しています。このアンケート結果から、生活の継続を心配されていることがわかります。この切実な心配事を自治体としてどのように受けとめ、解決に導いていくのでしょうか。那珂川市の介護保険優先原則への見解と市独自の働きかけとして、例えば国に要望を行うことなどはできないのでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。介護保険優先の原則により、自分の意思によって自分の望む生活をケアなどの助力を受けながらも行おうとする障害者総合支援法の趣旨において提供される障がい福祉サービスと、要介護状態の維持や改善を目的として自分ができることは自分でやるという介護保険法の趣旨において提供される介護保険サービスでは、前提が異なりサービスに差異が生じている状況でございます。市といたしましては、障がいのある方が65歳以上になり、介護保険制度に移行する過程において切れ目のない支援を行えるよう、今後も対象者への周知や担当課同士の連携に努めてまいります。また、市から国への働きかけができないかとのことでございますが、これまで国の制度に沿って障がい福祉サービスと介護保険サービスの両事業を実施しておりますので、こちらは国や県等の動向を注視してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 切れ目のない支援のための周知や連携に期待を寄せたいと思います。障がいのある方が住みなれた地域で安心して暮らし続けるためには、高齢化、障がいの重度化、さらに親亡き後を見据えた切れ目のないさまざまな視点での支援が必要です。こうした障がいのある人の生活を地域全体で支える体制づくりが地域生活支援拠点です。那珂川市の地域生活支援拠点の進捗状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。地域生活支援拠点の整備につきましては、筑紫地区圏域での整備を図ることが重要であると考えております。そのため筑紫地区における障がい者等への支援体制に関する課題についての情報を共有し、各種関係機関の緊密な連携を図り、地域の実情に応じた体制の整備についての協議を行うことを目的といたしまして、筑紫地区5市、県、障がい者福祉関係団体及び医療機関で構成する筑紫地区自立支援協議会において現在調査を行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 調査を行っているとのことでした。先ほどアンケートの紹介をしましたけれども、同じく推進計画では来年度の福祉施設入所者の地域生活への移行目標を4名とされています。2017年度の移行者の実績はゼロ人でした。目標が実現するためには、具体的な取り組みが必要だと思いますが、具体的な取り組みについてお尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 中村健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村一道君) お答えいたします。本市における具体的な取り組みといたしましては、障がい者支援施設等に入所している障がいのある方または精神科病院に入院している精神障がいのある方に対して、グループホームや自宅への移行に際し、必要な障がい福祉サービスの導入や相談について、平成29年度から福祉課に配置をしております訪問型障がい福祉相談員を施設や病院に派遣し、地域移行支援事業所及び関係機関と連携を図りながら地域生活へ移行できるよう努めているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) この推進計画の基本理念に掲げてあります、障がいの有無にかかわらず、全ての住民が相互に人格と個性を尊重し合い、ともに支え合い、安心して暮らせる共生社会の実現なしには地域に戻り生活を続けていくことは困難だと考えています。さらに、この計画には、障がい者施策の目指すところは、障がい者の自立や地域生活への支援を充実することにより、住みなれた身近な地域での生活を保障するところにありますとも記されています。住みなれた地域での生活の保障は私もとても大切なことだと思いお尋ねをいたしますが、どのように保障されるのでしょうか。市長答弁を求めます。 ○議長(高原隆則君) 武末市長。 ◎市長(武末茂喜君) お答えいたします。本市といたしましては、障がい福祉サービスなどの円滑な運用及びサービスの質の向上を図るため、相談員の年齢や障がいの種類、程度など、一人一人の状況や生活のあり方などに対応した柔軟で適切な情報提供を図れるように訪問型障がい福祉相談員を引き続き配置し、相談支援体制の充実に努めてまいります。また、各施策のなお一層の充実を図れるよう、地域や関係団体、関係機関と連携し、障がい福祉のさらなる推進に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 今回の質問をするに当たって主任のケアマネさんを初め、さまざまな立場の方から話を聞く機会を得ました。那珂川市の職員さんの対応が非常にすばらしいとおっしゃっていました。制度のはざまで悩むこともたくさんあるかと思います。引き続きお一人お一人に寄り添った対応をしていただき、障がいがあっても地域で安心して暮らし続ける那珂川市としてさらに発展していくことに期待を寄せます。 2項目め、通学路の安全対策について質問を行います。通学路の山田中原福岡線について住民の方から相談を受けました。その内容は、エコピアあたりの木が鬱蒼としており、歩道は落ち葉で滑りやすくなっている上に、木の根でところどころが盛り上がっているので危ないと思っています。数年前には学校と市役所に相談しましたが、改善されていない、お子さんが卒業した今でも心配は続いているとのことでした。この件につきましては執行部に確認し、剪定は県の予算で年に1回行われており、予算を増やすことは困難との見解を示していることがわかりました。この通学路のみならず、那珂川市内の通学路の安全性はどのように担保されているのか質問を進めます。危険箇所の把握方法についてお尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 三浦教育部長。 ◎教育部長(三浦宏志君) お答えします。通学路は児童生徒の安全の確保を図るため、各学校が現場の状況や保護者、地域からの意見などをもとに総合的に判断して決定をしております。通学路の危険箇所の把握方法でございますが、まず各学校は常日ごろから通学路の点検を実施するとともに、さまざまな情報収集を行っております。情報収集の方法は、保護者アンケートの実施、PTAや地域が実施しているパトロールからの報告、地域の会合で上がった意見、家庭訪問時の担任からの報告などがあり、これら収集した情報をもとに学校職員やPTA、場合によっては地域の方々と連携して現場を確認し、危険箇所の情報を取りまとめて教育委員会へ報告するという流れになっております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 情報収集の方法は十分だとお考えでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 三浦教育部長。 ◎教育部長(三浦宏志君) お答えします。通学路の情報収集につきましては、保護者を対象にしたアンケートは小学校2校で実施しておりますが、日ごろの地域の皆様の活動やコミュニティ・スクール、PTA安全委員などの活動の中で通学路の安全に関して気づいたことは報告をしていただけるよう、学校、地域、保護者の連携づくりを行っているところですので、把握方法は適切であるという認識でございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 把握方法は適切とのことでした。日ごろから学校、地域、保護者で通学路への目配りがあれば危険箇所も減っていくと思うので、適切な把握方法をされていると私も考えます。2校で取り組んでおられるアンケート調査はPTAの負担感とバランスを図りながら、ほかの小・中学校にも広げていけるような促し方を子どもたちのためにしていただけたらと思います。これまでも通学路につきましては、多くの議員が一般質問を行ってきました。過去の答弁を確認し、危険箇所と判断したところは、教育委員会で策定している交通安全プログラムに基づき、各小・中学校から危険箇所の報告を受け、警察、那珂県土整備事務所、建設課、教育委員会による合同点検を行い、通学時の児童生徒の安全確保につき、検討を行っているところですとありました。この答弁にありました交通安全プログラムとは一体どのようなものでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 三浦教育部長。 ◎教育部長(三浦宏志君) お答えします。那珂川市通学路交通安全プログラムと申しますのは、関係機関である那珂川市教育委員会と、道路管理者である福岡県那珂県土整備事務所及び那珂川市都市整備部建設課、交通管理者である春日警察署が連携して児童生徒が安全に通学できるように対策を講じるための方針であります。具体的な内容は、市内小・中学校から危険箇所の抽出報告を受け、学校教育課において検討後、必要に応じて関係機関による合同点検を行います。合同点検の結果から、対策が必要と判断される箇所については、具体的な対策を検討し、関係機関で連携を図りながらその対策を実施をいたします。毎年対策実施箇所も含めた上で検討、点検を繰り返して対策の改善や充実を図っております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 市内小・中学校から受けた危険箇所の抽出はどのように精査されるのでしょうか。基準はあるのでしょうか。 ○議長(高原隆則君) 三浦教育部長。 ◎教育部長(三浦宏志君) お答えします。各学校から危険箇所の抽出報告が上がってきたときは、教育委員会において速やかに報告された現場を全件確認しております。そして、その現場において通学路における路面状況や交通状況、見通しなどを確認し、教育委員会内で協議を行い、さらに建設課などの関係機関と協議を行った上で関係機関を交えた合同点検を実施するかの判断を行っております。例えば抽出報告の中で、近年に合同点検を行っており、状況に変化がない箇所については原則対象外とし、また学校による登下校時の安全指導で対応が可能であるものも原則対象外としておりますが、現場の状況に応じて柔軟な対応をしているところでございます。合同点検を実施する基準というものはございませんが、教育委員会における全件の現場確認の中で、まずは現場の状況を把握し、関係機関と協議を重ねた上で合同点検を実施しているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 今の答弁内容での点検実施を市民の皆さんが知ったら、きっと安心されると思います。しかし、このような徹底した安全対策を講じていても事故は起きてしまいました。今年の夏休みの話です。学童に登校中の低学年の児童が自動車と通学路で接触し、そのはずみで道路の側溝にあいていた小さな穴に落ち込み、すねの骨を折る大けがで入院しました。話を聞いた後に現場を確認したときには、迅速な対応をしていただいて穴は埋められていました。このような事故をなくしていくためには、さらなる情報収集が必要だと思いますので、提案をさせていただきます。保護者や学校を含めた市民の皆さんの情報をもとにした危険箇所の状況や講じた対策をホームページや広報、回覧板などで広くお知らせすることはできないでしょうか。自分の上げた声がもとで通学路がより安全になったことを知れば、市民の皆さんの関心がさらに高まり、通学路へのチェック機能が働くはずです。見解をお尋ねいたします。 ○議長(高原隆則君) 三浦教育部長。 ◎教育部長(三浦宏志君) お答えします。交通安全プログラムで把握した危険箇所の点検結果や対策内容については、対策一覧表を関係機関に対して公表はしておりますが、保護者に向けたお知らせはしておりません。しかしながら、保護者を初めとした住民の皆様への危険箇所の周知や把握は学校、保護者、地域が通学路の安全を守っていく上で必要なことであると考えますので、今後周知の内容や方法などを検討していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 是非前向きな検討をしていただきまして、早期実行を要望いたします。 3項目めは、中学校の制服についてです。2017年12月議会で保護者の家計への負担軽減とLGBTの生徒の教育を受ける権利を守る観点で、女子のスラックス導入などの選択制について質問をさせていただきました。学年カラーごとに名前を縫いつける刺しゅう名札についても防犯の観点とお譲りのときに名前を外す作業の手間、刺しゅうの縫いつけや取り外しの一回ごとにお金が必要となる金銭的な負担から、取り外し可能な名札導入の提案を行いました。その後、進捗はありましたか、お尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 三浦教育部長。 ◎教育部長(三浦宏志君) お答えします。市内の各中学校の制服検討委員会は、制服の契約が切りかわる前年度に開催をしております。各中学校とも3年に1回の割合で開催しておりまして、前回の伊藤議員の一般質問以降、3中学校とも制服検討委員会が開催されておりません。本年度那珂川中学校において、校長、教頭、主幹教諭などの学校関係者とPTA会長や副会長などの保護者代表で組織する制服検討委員会を立ち上げ、次年度からの制服について協議し、決定するよう計画をしております。また来年度、那珂川南中学校と那珂川北中学校で開催を予定しているとのことでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 再度お尋ねをしますが、制服と名札の目的についてお尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 三浦教育部長。 ◎教育部長(三浦宏志君) お答えします。思春期、特に中学生のころは服装などのおしゃれに時間をかけたくなる生徒が増えてくる現状がございます。また、周りの友達の反応を気にする生徒も多くなりますし、家庭の生活状況などがかいま見えるような、特に服装などによる生徒個々の差異が生じないようにする必要があると考えております。学校は学びの場でありますので、学び以外の面で生徒の成長を妨げる要因となり得るものをできるだけ少なくして、本来の学習活動に集中させるために、また決められたルールを守り、その中で望ましい生活を築くことができる人になるために、学校長は制服などの指定を行っております。また、名札については、生徒一人一人と向き合った生徒指導を行うために、学校生活において学年及び名前をはっきり表示する名札の役割は重要であると考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 女子商を初め、福岡県内でもスラックス選択可の動きは広まっています。我が子が通う県立高校でも今年度から導入されたようで、スラックスをはいている生徒も見かけました。名札の調査もしましたが、対応はさまざまなようです。他県では防犯を理由として名札をつけない中学校もありました。前回の答弁のときも思ったのですが、学びは学習だけでしょうか。生徒個々の差異が生じても、みんな違ってみんないいことを教えるのも教育ではないでしょうか。また、名札がないと生徒一人一人に向き合えないのは、関係性が余りにも希薄だと思います。制服を検討するには、社会情勢や近隣の状況などの情報提供も必要だと思います。前回の答弁では、制服検討委員会で検討してもらうべき内容だと考えるので、依頼したいとのことでした。どのように依頼をしていくのか、お尋ねをいたします。 ○議長(高原隆則君) 三浦教育部長。 ◎教育部長(三浦宏志君) お答えします。本年度は那珂川中学校、来年度は那珂川南中学校と那珂川北中学校で制服検討委員会が開催される予定ですので、教育委員会としては3中学校の校長との懇談会を設け、今後、機能性や価格、多様性への対応などといった観点や、安全の観点からも各中学校の制服検討委員会で検討されるよう促していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 伊藤議員。 ◆5番(伊藤智子君) 3中学校の校長先生との懇談の場を設け、4つの観点から制服検討委員会で検討されるように促すとのことでした。検討結果に期待をします。以上で一般質問を終えます。 ○議長(高原隆則君) 5番伊藤智子議員の一般質問は終わりました。 ここで休憩をとります。            休憩 午前11時15分  再開 午前11時30分 ○議長(高原隆則君) それでは、休憩前に引き続きまして再開をいたします。 引き続き一般質問をお受けします。11番壽福正勝議員。 ◆11番(壽福正勝君) 11番、清流自民の壽福正勝であります。昼前でございますので、簡潔に質問してまいりますので、答弁のほうもよろしくお願い申し上げます。今日の一般質問については、道路行政、とりわけ国道385号、それと県道平等寺那珂川線の拡幅整備ということでございます。国道385号については、もうご承知のとおり、本市のほぼ真ん中を南北に縦断をする本市にとっては最も重要とも言える幹線道路であります。また、県道平等寺那珂川線については、松木から梶原、そして大博多ゴルフ場の横を抜けまして、筑紫野市の平等寺に至る約10キロの路線でございます。私はこれまでこの道路行政につきましては、平成12年、平成22年、平成27年、平成28年と関連した質問をしてまいりました。この拡幅整備については、少しずつといいますか、進捗はしておりますけれども、その後の事業計画が定まっていないと、そういう区間も多々あります。そのようなことから今日は私なりに提言、提案を行ってまいりたいというふうに思っています。それではまず、この道路法で定める道路について、両路線における道路の定義、道路管理者、費用負担、この費用負担には維持修繕等々が考えられますが、まずこれらについてお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。道路の定義につきましては、まず国道385号は一般国道の補助国道でございまして、県道平等寺那珂川線は都道府県道の一般県道となっております。なお、道路管理者につきましては、両路線とも福岡県那珂県土整備事務所が行っており、維持修繕につきましても同事務所が行っております。また、国県道の道路新設、改良、維持修繕における市町村の負担はございません。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 答弁にありましたように、国道385号は一般国道の中で国の直轄国道ではなくて補助国道、そして管理及び維持修繕においても福岡県の那珂県土整備事務所が行う、那珂川市が事業主体となって行う事業ではないということでございます。そのような中にありまして、これまで執行部も、そして我々議会もそれぞれ関係機関への陳情、要望活動を行ってきております。その成果として、現在国道385号については、山田交差点まで継続した整備事業が展開をされております。しかしながら、それ以南については整備事業計画がない状況にあります。それではまず、山田交差点までの拡幅、整備の進捗及びその完了予定時期についてお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。現在の整備状況につきましては、軍誉橋から岩戸小学校過ぎまでの1期区間は、平成20年度から事業着手し、現在道路改良工事を実施しており、令和元年度完成を目指し、事業を進めております。また、岩戸小学校過ぎから山田交差点までの2期区間は、平成26年度から事業着手し、現在用地買収とあわせて道路改良工事を実施しており、令和4年度完成を目指しております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 1期区間は来年の3月までということで、そして山田の交差点までは令和4年度の完成と、それを目指しているということでありますが、この国道385号、国道でありますけれども、我々那珂川市民にとっては最も重要とも言える生活用道路であると同時に、五ケ山ダムが完成をしまして、そのダムサイト公園あるいはキャンプ場、そしてダム直下にあります親水公園等々に加えまして、現在執行部で策定中であります水源地振興基本構想、これによりまして、また新たな観光資源を掘り起こすこととなってまいります。既存の中ノ島公園、グリーンピアなかがわ、このような施設と五ケ山クロスの連携、そして回遊性を持たせることについては、これまでも議会の中で提言をしたことであります。そこで、山田交差点以南の拡幅、整備、この必要性をどのように捉えておられるのか、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。山田交差点以南の拡幅、整備の必要性については、那珂川市の道路行政における最重要課題であると認識をしております。このことからこれまで歩道設置要望や線形不良箇所の局部改良事業、バイパスの要望なども行っております。しかしながら、歩道未整備の箇所や線形不良箇所、連続降雨通行どめ区間などがあり、今後につきましても拡幅整備の必要がある最も重要な路線と考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 本市にとっては最も重要な路線であるということでありますが、同時に拡幅整備をするに至っても最優先されるべき路線の一つということであろうと思います。そこで、昨年の12月から今年の3月下旬まで、渡辺県議の県政報告会が那珂川市全域23ケ所の公民館等々で開催をされました。武末市長も、そして我々有志の議員も十数名だったでしょうか、それぞれ会場に赴きました。当然県政報告会でございますので、その後に質疑応答という時間が設けられたんですが、その質問の一つに国道385号山田交差点以南の拡幅、整備、これはどうなるのかといった質問がありました。23ケ所の会場の中でこの質問がなかったのは、わずか3会場でした。23会場のうちの20会場は質疑応答で質問があったということでございます。どこの地域ということに限らず、那珂川市民の皆さんが国道385号の拡幅、整備、これを懇願されているということでございます。このことを我々も再認識をしましたし、また喫緊の課題、問題として取り組まなければならないというふうに感じたところでございます。そこで、冒頭申し上げましたように、那珂川市が事業主体となって整備ができない、この事業について座視することなく、さまざまな陳情要望活動を行ってきたと申し上げましたが、その取り組みと、そして今後反映すべき点があれば、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。国道385号の改良要望活動としましては、まず大牟田神崎福岡線国道建設促進期成会がございます。また、福岡都市圏での国、県に対する要望活動、福岡県議会の県土整備委員会への要望活動も行っております。そのほかにも市長が上京する際には、福岡都市圏として要望活動を行っております。今後につきましては、執行部、議会、そして那珂川市選出の渡辺県議とともに要望活動を行っていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 武末市長も機会あるごとに陳情要望、そしてまたさまざまな発言もされてきたということでございます。私ども議会も那珂川町の時代、それこそ福岡県の町村議長会を通じて毎年国に要望書を上げてきております。また、大牟田神崎福岡線国道建設促進期成会の話も出ました。この期成会については以前私の一般質問でも紹介をさせていただきました。毎年1回の総会がございます。関係する団体は大牟田市、みやま市、柳川市、大川市、久留米市、神埼市、吉野ヶ里町、那珂川市、そして福岡市から成っておりまして、それぞれ自治体の首長、議長、そして福岡県、佐賀県の県議会、そして県会議員の先生もお見えになりますし、また両県の県庁あるいは県土整備事務所を来賓として年に1回総会が開催されているということでございます。私も議長時代にそれこそ平成19年の総会で、当時那珂川町におけるこの385号の現状を訴えまして、この期成会のお力をかしてほしいという旨の発言を行いました。先々月、今年の7月の総会には高原議長がたしかこの総会の中でそのような趣旨の発言をされたと聞いております。ちなみにこの期成会の会長は参議院議員の松山政司先生であります。副会長は武末市長、そして事務局は那珂川市にあります。しかしながら、この期成会、年に1回の総会において、各県の土木事務所が所管する事業、そういったものの進捗、そして今後の活動の決議文を採択をしておりまして、この期成会の活動が少し形骸化しているのではないかと、今後の活動についてはどのように動き、働きかけを行うのか、一考する時期に来ているんじゃないかと、そのようにも考えております。そこで、今後の拡幅、整備における福岡県からの情報ということで通告を上げておりますが、国道385号の新たな路線、または拡幅、いずれにあっても実は福岡県から8月1日に、この385号の路線の概略設計というものが発注されております。これは東京本社のコンサルタント会社が受注をしておりますが、このことを承知しておられるか、承知しておられれば、その概略設計の業務内容についてお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。県に確認をいたしましたところ、設計内容の詳細は公表できる段階にないとのことで、詳細については確認できませんでしたが、路線の改良計画について幾つかの案がある中で、それぞれの事業コスト、メリット、デメリットなどを確認し、どのように改良を進めていくのかの方針を検討する業務であることを確認をしております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) この概略設計は、先ほども言いましたが、東京本社のコンサルタント業者が1,060万円で受注をいたしております。概略設計でありますので、わかりやすく言うと取っかかりの設計ということであろうと思います。既存の385号を拡幅、整備をするのか、また新たな路線にするのか、新たな路線となると、以前も話がありましたが、トンネルそしてまたループ橋的なものになるのか、幾つかのパターンが検討されているだろうと。その後に現地測量、実施設計という段階へと進んでいくというふうに考えます。今後、福岡県の発注状況を見ながら、本市として協力するべきはしっかりと協力して事業の進捗を図らなければならないというふうに思うわけですが。そこで、先ほどから言っております那珂川市が事業主体でないこの事業、国が予算配分をして、福岡県が事業を進めていくということになろうと思います。これまでの一部改良、先ほど副市長からも話がありましたが、そういった一部改良とは違いまして、今回のこの発注によりまして、この385号、大きく前進する、その段階に今現在来ているというふうに思います。那珂川市民の長年の悲願である国道385号の拡幅、整備、一日でも早く軌道に乗せる、成就させる、そのための戦略、那珂川市としてどう動き、働きかけるのか。何といいましても、福岡県との連携、これが重要だというふうに考えます。福岡県の行政側、そしてまた議会側、双方への働きかけの必要性について市長はどのようにお考えになっておられるのか、またほかに何らかの戦略をお持ちであればお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 武末市長。 ◎市長(武末茂喜君) お答えをいたします。事業主体は福岡県であることから、福岡県に働きかけなければ、この事業は進捗しないと考えています。また、今がこの動きを加速させる時期だと考えています。幸いなことにこの事業につきましては、福岡県議会、福岡県の行政の執行部も必要な重要な路線と考えていただいております。そういう状況でございますので、県執行部だけでなく、県議会双方に働きかけなければ速やかな事業の伸展は図れないように考えております。今後は、那珂川市執行部、那珂川市議会、そして那珂川市選出の渡辺県会議員と力を合わせ、県議会、県執行部双方に要望活動を行っていくことが肝要であると、こういう考え方を持っています。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 市長おっしゃいましたように、確かに執行部だけではなくて、我々市議会、そして渡辺県議も、そして一緒になって県議会、そして執行部ということに働きかけていかねばならないと、そういうふうに考えております。冒頭、道路法で定める道路についてのところで、国及び県の費用負担の話をしました。国道385号、これ一般国道のうちの補助国道であり、その費用負担は那珂川市には発生しないということでありますけれども、いずれにしても国道でありますので、国の補助というのは当然発生をいたします。現在新たな局面に入ろうとするこの国道385号の拡幅、整備、福岡県と連携しながらということで今市長が申されました。と同時に、国への働きかけ、これも必要だろうと考えますが、市長はどのようにお考えになっておられるのかお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 武末市長。 ◎市長(武末茂喜君) お答えをいたします。先ほど申し上げましたように、まずは事業主体は福岡県となっておりますので、まずは福岡県に働きかけることが重要であると考えております。県議会、県執行部と連携をとりながら、ジャストタイミングでしかるべきときに地元那珂川市の強い事業実現に向けた思いを要望という方法で国に働きかけていくことも考える必要があると、このように考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 国への要望活動、これも十分必要だということでございます。実は、今年の5月の中旬に博多南線・長崎ルート対策特別委員会の視察で上京をしました。これ内容はもう6月の定例会でこの場で報告をしたとおりであります。1泊2日の非常に厳しいスケジュールの中で、この南線の視察終了後に国会を訪問をしました。その当時の原田環境大臣、そして松山政司前一億総活躍担当大臣、そして大家敏志参議院議員と面談をさせていただきまして、那珂川市の長年の懸案事項であるこの国道385号の現状をお話をさせていただきました。お三方とも非常に熱心に耳を傾けていただきまして、今後の取り組み方についてご教示をいただいたところでございます。先ほど話をしました大牟田神崎福岡線国道建設促進期成会の会長である松山政司先生におかれましては、その日のうちに電話ではありますけれども、福岡県の幹部と協議をしていただいたというふうに聞いております。そのことによって今回の385号の概略設計になったのかというと、それが全てではございませんけれども、何らかの支えをしていただいたのかなと、このようにも思っております。第4次安倍再改造内閣においては、副総理を兼ねる麻生財務大臣の留任、そして国家公安委員長兼ねて防災担当大臣には武田良太代議士が初入閣をされております。そして、先ほどの期成会の会長松山政司先生におかれましては、参議院の自由民主党政策審議会長に就任をされております。福岡県の諸問題、課題等の解決については、その実情を十分理解をしていただいている福岡県選出の国会議員の先生方にお願いをすると。私は今、その大きなチャンス、その時期に来ているというふうに思っております。言うまでもございませんが、国会は議院内閣制であります。武末市長、そして執行部の皆さん、議会、そして渡辺県議、一緒になって今後の385号の拡幅、整備に取り組んでいくことを確認をさせていただきながら、次の質問に移りたいと思います。 次につきましては、県道平等寺那珂川線でございます。これは平成22年と平成27年、一般質問を行いました。冒頭申し上げましたように、この路線は松木から梶原、そして大博多ゴルフ場の横を抜けて筑紫野市の平等寺に至る約10キロの路線でございます。この一般質問に至った経緯でございますけれども、平成22年にも申し上げたんですが、春日市に開発をされたフォレストシティの存在がございます。さまざまな店舗が連立をする状況にあります。この那珂川市役所から王塚台を抜けて松木南の交差点、この交差点を右折はされない、そういうようなこともたびたびあります。松木南交差点から大徳寺、観晴が丘、フォレストシティの入り口、そして松ケ丘へと渋滞が続く、この県道那珂川大野城線、この渋滞の解決策の一つとなると。それと、ご承知のとおり、国道385号から東に伸びる筑紫野インターあるいは鳥栖方面へのアクセス道に利便性が高い、この平等寺の路線であろうということ、そして那珂川市の道路網の整備、とりわけ東西方面への道路網として必要不可欠な道路であり、北部に集中した交通量の分散化が図れる等々が挙げられると思います。そこで、この平等寺那珂川線の現状についてどのように把握をしておられるのかお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。現在の県道平等寺那珂川線については、九州新幹線の工事に合わせて改良されたところもございますが、狭隘な区間、線形不良区間などがあり、災害も多く発生している路線でございます。以上でございます。
    ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) この路線については、那珂川市の松木から筑紫野市の平等寺を結ぶ10キロ、松木2丁目から下梶原、そして上梶原の一部、これの約1.6キロは整備済みでございます。そして、九州新幹線筑紫トンネルの工事の関連で一部拡幅もされております。しかしながら、それ以南については、今お話が出ましたように、急カーブや狭隘な箇所が連続し、離合にも支障があるということであります。それでは、この路線、拡幅整備の必要性ということについてどのように捉えておられるのかお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。現在の県道平等寺那珂川線については、線形不良で幅員も狭く、また近年の大雨により災害も発生し、通行どめになることもあることから、改良が必要な路線であると認識をしております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) この路線の質問は平成22年、平成27年に行ったと先ほど申し上げました。その後、平成29年に平等寺那珂川線道路整備検討業務という事業名で福岡県の那珂県土事務所からこの事業が発注をされております。この事業を承知をしておられるか。承知しておられれば、その事業の概要をお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。県に確認いたしましたところ、線形不良で改良が必要な路線であることから、その線形について素案をつくる業務であり、直ちに実施につながるような計画ではないとの回答をいただいております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 事業名が平等寺那珂川線道路整備検討業務、この事業が今副市長の答弁では、直接実施につながる計画ではないということであったということでございますが、私はこのような段階を踏んでこの路線の道路整備がなされていくんだろうと、そのように思います。ちなみにこの業務概要については、道路整備検討一式となっておりまして、これは東京本社のコンサルタント会社が421万円で落札をいたしております。また、履行場所は筑紫野市大字平等寺となっていることから、筑紫野市の行政管内であろうということでございますが、これまでの私の一般質問において、この路線の関係する自治体は筑紫野市と那珂川市ということから、筑紫野市との連携を申し上げてきました。平成22年あるいは平成27年の一般質問以降、筑紫野市との連絡協議はどのように行われているのか、また福岡県への陳情要望活動があったらお示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。平成27年に筑紫野市建設部長、土木課長、那珂川市地域整備部長、都市計画課長、建設課長と協議を行っております。両市ともに那珂県土整備事務所所管の道路改良事業、河川改修事業が多く実施されているため、事業の優先順位の関係から福岡県への要望活動は那珂川市、筑紫野市ともに公式の要望は行われておりません。しかし、県としても改良が必要な路線であるとのことから、平等寺那珂川線道路整備検討業務を発注するなど、事業着手に向けた取り組みを行っていることを確認しております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 平成27年に両市の部長、課長との協議があったということで、それ以降は協議はないということで、このことから今申し上げた平成29年発注の道路整備検討業務について情報の共有が筑紫野市となされていないということだろうと思うんです。そういうことで連携までに至っていないということではなかろうかというふうに思うんですが、実はこの筑紫野市との連携については、当時の部長ですけれども、これは徳永部長だったですかね、国道385号等の整備状況を見きわめながら平等寺那珂川線の事業化に向けて福岡県に要望活動を行い、あわせて筑紫野市と連携を強化していくと、このように言っております。また、市長にあっては、他の自治体との連携ということで言及をされておられまして、これまで屋形原須玖線、あるいはその他の事業についても自治体間の連携をやっており、今後も行っていくと、そのように言及されておりました。是非今後、筑紫野市との連携、情報の共有というのを図って、やっていただきたいというふうに思います。この県道平等寺那珂川線、最初の一般質問から10年になります。当然優先すべき事業、国道385号、そして那珂川大野城線等々もありますけれども、限りある財源、そして那珂川市が事業主体でないことも十分承知をしておりますが、やはり将来に向けて那珂川市の発展、活性化を考えるときに、今行われている事業、そして今後行われようとしている事業、その次のステップのために声を上げ続ける、発信し続けるということは肝要であろうというように考えております。今後の拡幅整備について最後に市長の戦略等々があれば、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 武末市長。 ◎市長(武末茂喜君) お答えをいたします。まずは優先すべき道路改良としましては、一般国道385号が何より急がれますので、このことにつきましては先ほど申し上げましたとおり、執行部と市議会が連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。また、同時進行で現在改良中の福岡早良大野城線、県道那珂川大野城線につきましても整備が速やかに完了するように県と事業協力を図ってまいりたいと考えます。ご質問の県道平等寺那珂川線につきましても、現在進行している事業改良が完了してから事業着手するのではなく、少しでも早く取りかかるためにも県に働きかけをしていくことが肝要であると、このように考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 壽福議員。 ◆11番(壽福正勝君) 平成22年にこの質問をしたときに、この平等寺線が3年4年と、そういう期間で進んでいくというのはとても考えられない、10年20年というスパンをもって考えていくべきだろうという話をしました。市長もまさにそのような10年20年というスパンの中で進めていかなければならないというふうな答弁をされております。それから考えますと、もう10年が過ぎましたので、もうあと10年ということになります。今おっしゃったように385号もあれば大野城線もあります。そういったものが今後順調に進捗をしていけば、これから10年間、何とかそれが完了すると同時に、終わってからではなくて、今おっしゃったように終わると同時に平等寺線が着工できれば、非常にありがたいことだなというふうに思っておりますので、是非執行部のこれからのご尽力を期待をして私の一般質問を終わります。 ○議長(高原隆則君) 11番壽福正勝議員の一般質問は終わりました。 ここで昼食のため休憩をとります。            休憩 午後0時5分  再開 午後1時0分 ○議長(高原隆則君) それでは、休憩を閉じ、再開をいたします。 引き続き一般質問をお受けします。1番春田智明議員。 ◆1番(春田智明君) 1番春田智明、通告に従い、一般質問をさせていただきます。本日は、観光施設としての水辺公園などの利用等についてお話をお伺いします。我が国は他国に先駆けて人口減少、超高齢化社会の危機に直面しています。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2060年の総人口数は8,700万人まで減少し、高齢化率は将来41%程度まで上昇すると考えられています。こうした傾向は地方部でより顕著であり、東京圏を初めとした都市部への過度の人口異動も相まって、中山間地域の集落の維持、それから存続すら危ぶまれる状況にあると言われています。こうした状況を打開していくために、官民の垣根を越えて地方創生に関する議論が展開されています。政府は平成26年12月に日本の人口現状と将来像を示し、今後の目指すべき将来の方向を提示する長期ビジョンと今後5ケ年目標の施策の基本的な方向等を提示する総合戦略を策定し、地方創生をてことした我が国全体の国の向上を目指しています。これらの地方創生に関する枠組みが今後成果を発揮するかどうかは、主役となる各自治体、地域が自ら考え、地域の特性に応じた魅力、観光を発信できるか問われています。これらのことから、観光も大きな地方創生の一環であると捉えられています。そして、地域が観光、まちづくりに取り組む意義としては大きく5点あると示されています。1点目が観光による経済波及効果、2番目が交流人口と定住人口の増加、これは第5次那珂川町総合計画の中でもしっかりと交流人口の促進というふうにうたわれています。それから、3番目に地域の問題意識、危機感を共有し、自らつくり上げていくことによる地域への刺激、4番目に地域を観光的視点から構築し、競争力を強化することによる地域の特性、魅力向上、5番目に観光的視点のみならず、まちづくりの視点を入れることによる住環境の改善、こういったことなどが挙げられています。ではさて、本市の魅力とでも申しましょうか、宝とでも申しましょうか、観光資源は何があるかお示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。本市の観光資源としては、情報発信の拠点施設として博多南駅前ビル、観光拠点施設として中ノ島公園、グリーンピアなかがわ及び平成30年度に開園いたしましたキャンプ場、商業施設などを含む五ケ山クロスなどがあります。また、本市には脊振山や九千部といった山々に囲まれ、清流が流れる筑紫耶馬渓もあり、五ケ山クロスや中ノ島公園においては、このような自然環境を楽しむことができ、本市の大きな観光資源と考えております。文化財としては、裂田溝を初め、現人神社、丸ノ口古墳公園、安徳台遺跡群、岩門城址など、重要な資源も存在しております。なお、裂田溝沿いには裂田溝公園を整備し、地域の方々の憩いの場として、また訪れる方々の散策の拠点となっています。さらに、岩戸神楽や流鏑馬などの地域の活動や個人で創作されております工房なども観光資源に含まれるものというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 私、30年ほど前に那珂川に来ました。そのころと比べると今は観光資源は非常に多うございます。もう本当、本市には情報発信の拠点施設や観光拠点施設に文化観光拠点施設など数多く、これは行政の職員だけのみならず、地域住民の皆様方のご協力があって、さまざまなものが発信できているのではないでしょうか。本当30年前と比べると相当違ってきていると思います。さて、観光とは広辞苑によると、他の土地を視察すること、またその風光などを見物することと定義されており、日常から離れた場所を主体的に見るという行為に重きが置かれていました。この点、平成7年の観光政策審議会の答申では、観光は余暇時間の中で日常生活圏を離れて行うさまざまな活動であって、触れ合い、学び、遊ぶことを目的とするものと定義されました。このように現在の観光概念は個々によって多様化していると考えられます。以前のようなマスツーリズムの時代であれば、有名な観光地や大型輸送、大型宿泊施設であれば、地域に眠っている宝を探さずとも、精査せずとも、観光客を集めることは可能でありました。しかし、個人旅行の現在のニーズを満たすためには、その地域の宝、魅力をいま一度精査した上で、その地域を訪れる動機づけが極めて重要になってきていると言われています。現在は観光資源と地域資源をほぼ同義語として捉えて、観光地づくり、そしてまちづくりを進めることが重要になってきています。本市を代表するイメージキャッチコピーには、水と緑の調和の中で人々が集い、触れ合うや、「水と緑、暮らしがとけあうまち なかがわ」や、おいでよなかがわ、住んでよなかがわ、緑と水の町など、水と緑を戦略にしたキャッチコピーがたくさんあります。今回の一般質問では、本市の魅力、宝である水と緑に特化して質問していきますが、その中でも水に触れる施設、川沿いの公園の概要を尋ねます。川沿いにある市内の公園の名称と場所及び駐車場台数をお示しください。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。市内の川沿いにある公園は、中ノ島公園、五ケ山クロスのリバーパーク及び不入道区と山田区、西隈区及び今光区に水辺公園があり、全部で6ケ所となります。まず、中ノ島公園についてでございます。所在地は市ノ瀬区の国道沿いにあり、駐車台数は臨時駐車場を含めて最大で約190台となります。五ケ山クロスリバーパークですが、五ケ山ダム周辺整備の一環で福岡県が整備を行いました。所在地は五ケ山ダム堤体下となります。駐車台数は56台になります。不入道水辺公園ですが、不入道区の国道沿いに位置しており、駐車台数は10台となります。山田水辺公園ですが、山田区と別所区の間を流れる那珂川沿いに位置しており、橋本橋付近に設置されています。駐車場はございません。西隈水辺公園ですが、市役所近隣にある轟橋付近の那珂川沿いに位置しております。こちらも駐車場はございません。今光水辺公園ですが、こちらは安徳公園に隣接しており、梶原川沿いに位置しております。駐車場については、安徳公園を利用していただいております。安徳公園の駐車台数は40台となります。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 県から回していただいた水辺公園が結構ありますね。ただ、不思議なのは駐車場がないというのは、公共交通がほとんどないところに駐車場がない、何かちょっと考えます。今、6ケ所の水辺の遊び場が紹介されました。従来、観光は観光客が地域を訪れることによって発生する交通渋滞やごみの散乱に風紀の乱れなど、いわゆる観光公害が懸念され、地域住民に疎まれる面もあります。これは観光の恩恵が一部の利害関係者のみにとどまり、地域住民や地域全体がその恩恵を受けていないことも観光公害に含まれます。この観光公害という言葉でお伝えしておくのと、それから観光資源とは、あるものではなく、つくり上げていくものだというふうに言われています。こちらに那珂川の観光ランキングなるインターネットのページで幾つかあるのを調べました。那珂川市観光ランキングといって検索すると、余り企業名は言いません、今回は。1ケ所は1位、中ノ島公園、2位、西畑の不思議博物館、3位、五ケ山ダム、4位、日吉神社、有名な旅行サイトが発表したのは、1位が清滝、2位が中ノ島公園、3位がグリーンピアなかがわ、4位が筑紫耶馬渓、もう一つお伝えしておきますと、あるこれも有名な旅行雑誌の会社です。1位、中ノ島公園、2位、グリーンピアなかがわキャンプ村、ここまで書いてあります。3位、五ケ山ダム、4位、筑紫耶馬渓となっております。本市の観光ランキングの代表格である中ノ島公園はどのような活用を現在行われているのかお示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。中ノ島公園については、まず川遊びができる公園としての活用を行っています。夏場は多くの方々が訪れ、川遊びを楽しまれています。その川沿いにはかわせみの里があり、地元でとれた野菜などの販売を行っております。公園の北側には、四季彩館があり、貸しスペースとしての活用を行っています。また、公園内には食品加工所があり、直売所などで販売する総菜などがつくられています。さらに、秋には公園全体を活用して中山間ふるさと祭りが開催されています。南畑地域の自然や地域との触れ合いを感じることができる公園として引き続き活用を行っていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 今のやつにつけ加えさせていただくと、今はすごくランニングステーション、それからバイクステーション、いわゆる五ケ山のほうにまで自転車で上られる方の一時的な休憩場所、ランニングで私もちょくちょく行くんですけど、そういったスポーツ性のある競技、そういったもののステーション的な役割も中ノ島公園は大きく占めているのではないかなというふうに思います。国土交通省成長戦略の中で、「観光・まち一体再生」の推進で今公園に期待されていることに、今副市長が述べられた中ノ島公園の活用には幾つか要素が重点する点があるのでお示しいたします。1番目に観光、観光振興の拠点、これはいわゆる中山間ふるさと祭りや南畑美術散歩の会場として、活力、地域活性化のにぎわいの創出、これはかわせみの里や四季彩館の地域ブランディングをつくっているのではないでしょうか。3番目、子育て、子育て支援、健康レクリエーションの場、これはもう先ほど来言っています水遊びやネイチャーダイブ、それから蛍観賞も含まれるのかなというふうに思います。防災、災害時の避難地、防災拠点、これは大雨、それから大雪のときに駐車場を開放して一時退避場所と、車両の待避場所としていると。それから5番目、環境、生物の多様性の確保、環境保全ということで、ここ南畑小学校の子どもたちが生徒が蛍を育てて放してみたり、それからあと川を美しくする会の方々の力添えによって、多くの保育園、幼稚園のお子さんがアユの放流などを行う。それから、6番目に景観、美しく誇れる場所、市の自慢のオアシス、これはもう言うまでもなくあの水面の美しさというものは本町の宝ではないでしょうか。7番目、文化、歴史的な風景や文化芸能の継承、隣にある日吉神社、それから四季彩館で行われる文化活動。民間活力、民間のノウハウを取り入れた整備、運営ということで、指定管理者による運営。9番目、市民参加、市民参加による取り組み、ぼうぶら市場などの市民団体の活用もされているのではないでしょうか。中ノ島公園には幾つもの国土交通省成長戦略で期待されていることが重なると思われます。そのことにより多くのにぎわいが創出されています。そんなすばらしい中ノ島公園、私は平成29年第3回の定例議会で、さらなる駐車場の確保と有料化を提案しましたが、その後どうなったか。そのときの部長答弁では、地域住民の方々と協議を踏まえながら、有効な方策について引き続き検討を進めてまいりたいと思いますと答弁されましたが、その結果、どのようにしたのか、結果どうなったのか、具体的な例をお示しいただき、また渋滞時の交通対策はどうしているのかもお示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。まず、有料化についてですが、かわせみの里の前にある駐車場については、福岡県から土地の占有許可をいただき利用しているため、福岡県に有料化が可能かどうかの相談を行いました。県としては占用許可を出している土地で、料金収受を認めている事例はないため、有料化については困難であるとのことでした。次に、駐車場の確保についてですが、土地の購入や造成費などがかかることから、現段階では困難であると考えております。また、中ノ島公園については、例年蛍の時期である6月上旬、川遊びシーズンである7月中旬から8月上旬は来園者が多く、地元との渋滞対策について協議をさせていただいております。近隣住民の方にご理解とご協力をいただきながら、できる限り迷惑がかからないよう取り組んでいるところでございます。具体的な取り組みにつきましては、この期間の土日については、周辺の交通渋滞が発生しないよう警備員を配置して対応するとともに、警察にも協力いただき、周辺に路上駐車が発生しないよう取り組んでおりますが、ピーク時の交通渋滞の完全な解消には至っておりません。このため駐車場満車時には、その状況をSNSなどで発信し、別日での来園を促している状況でございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 今、副市長答弁の中で、できる限り迷惑がかからないように取り組んでいるところですというふうな話だったんですけど、私のもとには蛍のシーズンになると2度電話がありました。家に帰り着かん、もうこれどうにかしてくれと怒っていました。あと、例えば先ほど来言われている駐車場が満車になったとき、車が列をつくるときがあるんですよね、やっぱり。そうしたときに、あそこを通り抜けるのに時間がかかる。これは2年前も私はお話をさせていただいた内容だと思います。それと、夏のシーズン中、ピーク時には早朝より来場者を規制しているとのことでしたが、入れなかった人たち、あそこにお弁当をつくってファミリーで車で乗りつけていくんです。行ったら、もう入れません、それも10時前ぐらいで。お母さん、一生懸命お弁当をつくったのに、何、ここというふうな状態になったら、渋滞とか地域住民の迷惑を考えると規制せざるを得ないんだろうと思います。夏のシーズン中のピーク時には早朝より来場者を規制していることについて、執行部はどのように考えているのか。また、現在第2駐車場の横に耕作されてない土地もあります。それと、あと2つほど田んぼがあります。こういったところに働きかけをして、駐車場として貸してもらえるような動きをしてみてはいかがでしょうか。そういったことをすると、また地域住民の方も市役所も一生懸命やりよっちゃけんということになるんじゃないでしょうか。その辺はどのようにしているのか、駐車場を広げるということは検討したのかどうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。ピーク時において駐車できない車両が発生し、利用者に不便をおかけしていることについては、まことに遺憾ではありますが、先ほども申し上げましたとおり、駐車場拡幅については財政負担が伴うため、すぐに実施することは難しい状況でございます。したがいまして、この問題につきましては、引き続き解決方法を模索していく必要があるというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) しっかりと模索していただきたい。いわゆる交通渋滞による観光公害、これについてどのような考えを持っているのか、執行部の意見を求めます。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えします。観光による交通渋滞などの観光公害は県内で言いますと、太宰府天満宮や糸島の二見ヶ浦など、人気のある観光地には見られる問題であります。交通渋滞は近隣住民の方にご迷惑をおかけすることになりますので、憂慮すべきことであると考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) もうあえて私が言うまではないだろうと思いますけど、ハウステンボス、平日に行って車をとめると、がらっとあいています。でも、土日とか祝祭日、みんなが行くとき行ったら、駐車場になかなか入れません。今はもうなくなったスペースワールド、ここも駐車場、平日とめるとがらっとあいています。私が車をとめたら、私の車しかないんじゃないかというぐらい、ただ何台かはやっぱりとまっていますよ、人気あるスポットですから。でも、この2つはもうともにJRの駅まであるんですよね。JRの駅まであって、そして直通バスも行っていて、その上、駐車場をあんなに広々と、北九州のスペースワールドなど、何度北九州が鉄冷えとしたといっても相当な金額の土地代を払っているんじゃないかなと思います。そうやって考えると、財政負担もそうかもしれないけど、それなりの費用を使うべきじゃないかなと思います。そして、例えば駐車場が広くなると、中山間ふるさと祭りや南畑の美術散歩などの他のイベントを開催時、中ノ島公園はさらに広く使うことができるんじゃないでしょうか。いろんな催しを有効にできるのではないでしょうか。さきに述べた国土交通省成長戦略の公園に期待されることに多くのポイントが重なり、そのポテンシャルから町のシンボルとしてさまざまなイベントが誘致できるのではないかと。駐車場を造成するには確かに財政負担は大きく、造成面積をざっとグーグルで拾ってみました。そうすると、約3,600平方メートルで、もともと田んぼのところですから、土壌の入れかえ、土を入れかえないといけません、それにまた地盤改良も要るのかもしれませんけど、それに今回はブロックを積んで、周りに、そして土を入れ直して、それからU字溝、排水計画をやりかえると、ざっと平方メートル9,000円、総額3,240万円はかかるのではないかなと、これは私の試算です。これは私の試算ですけど、それぐらいになるんじゃないかなというふうに思いました。そこで、今回も3,200万円かかるんだから、再度有料化、駐車場の有料化を提案いたします。これもこれから述べる試算は私の独自の試算ですから、正確性というものには欠けるかもしれませんが、おおよその目安として聞いていただきたい。繁忙期の金、土、日、祝日限定、平日はもうお金は取らなくても、取るとしても来ないといったらいけませんけど、人件費のほうがかかると思いますから。県から委託されているかわせみの里駐車場はお金を取らない。そのかわり30分無料で貸し出す。その他は1日1,000円とし、駐車場に入る際に1,000円をもらって領収書を渡すというやり方。これでやるとそんなに人間もかかりません。夕方5時以降から500円、これは蛍のときにこういったことをしてもいいのかなと。現在の駐車場が130台だと換算すると、蛍の時期は3週間で金、土、日のみで9日、500円掛ける130で58万5,000円、夏場の川遊びシーズン、7月から9月前までの土日、祝日のみで20日間、1回1,000円、130台、260万円、58万円と260万円、318万円の収入が見込めるようになる。そして、先ほど来言っている第2駐車場の隣の土地をもし借りて、駐車場……。 ○議長(高原隆則君) 春田議員、資料を持ち込むときにはあらかじめ申し出てもらわないと、まだ申し出てはないので、その資料の提示については禁止いたします。 ◆1番(春田智明君) はい。失礼いたしました。以後、気をつけます。今度、駐車場を広くしたときに、蛍の9日間で500円で190台ぐらいとまったとしたら85万5,000円、それから川遊びシーズン20日間で1,000円の190台で380万円、85万5,000円と380万円で466万円ほど、何度もあれですが提案ですが、県から委託されているかわせみの里は30分無料で貸し出す。その他は1日1,000円として、駐車場に入る際、手渡しで集金する、夕方5時以降は500円とする、そのような方法でざっと積算して470万円程度の収入が見込めると思います。このように一部を無料で時間を制限して一部を有料化するという方法も一つの手法であると考えるが、どう考えられるでしょうか、お答えをいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。駐車場有料化の案については、利点があることは十分理解をいたしますが、一つの施設で有料駐車場と無料の駐車場が混在するという状況が発生することとなり、不公平感が拭えないという懸念もあります。そのため駐車場の有料化については、今後とも慎重に考える必要があると思います。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 1度だけではなく、2度3度と交渉していただいて、今の中ノ島公園の現実を県のほうにお話しして、再度交渉していただければなと思います。私が調べた福岡県川遊びランキング、ネットで福岡県川遊びランキングと打ったら出てきたのは、業者名は控えます、1位は中ノ島公園、2位が猪野公園、これ糟屋郡久山町、3位が菅生の滝公園、これは北九州市小倉南区、またほかのやつでも調べてみると、1位がやはり中ノ島公園なんです、福岡県の川遊びランキングで。2位が調音の滝、うきは市です。3位が猪野公園、糟屋郡久山町。ほかのランキングやお薦めサイトでも本市の中ノ島公園は常に紹介されております。那珂川市を代表する観光地ですので、このすばらしい観光資源をさらにブラッシュアップすることで、よいイメージ戦略ができるのではないか、そういうふうに思います。中ノ島公園と同じように水辺で楽しめる施設として平成30年3月に開園した五ケ山クロスリバーパークについて、どのような活用を行っているのか、お示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。今年3月に開園いたしました五ケ山クロスリバーパークについては、自然環境が楽しめる五ケ山クロスの中で水に親しめる公園としての活用を行っています。夏場に川遊びに来られる方々のほか、五ケ山クロスキャンプ場の宿泊者にも多く利用していただくよう、キャンプ場宿泊者に対して案内もしております。また、中ノ島公園が満車時に中ノ島公園の駐車場に入り切れない方々に対して、リバーパークのご案内をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) すばらしい施設であると思います。しかしながら、駐車場が56台しかない状況での五ケ山クロスリバーパーク、今年度のピークの時期の状況はどのような状態であったかお示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。五ケ山クロスリバーパークにつきましては、7月下旬から8月上旬の利用が多い状況でございました。この期間の日曜日で2日程度、駐車場が満車になり、駐車できない日がございました。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 私が現地を見に行った際には、駐車場がいっぱいで側道にももう車がずらっと並んでいるような状態でした。今後、ピークのときの対応はどのように考えているのかお示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。本年度は駐車場満車時に交通の妨げにならないよう、道路上に駐停車禁止の看板を掲示し、路上駐車が発生した場合には、警察にご協力いただき、対応を行ったところです。今後につきましては、利用状況の推移を見きわめながら、警察などの関係機関と協力して対策を検討したいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 恐らく今年はまだ知られてないんだろうと思います、リバーパーク。すごく楽しいところだし、トイレも充実しているし、きれいなものだと思います。ただ今年は知られてなかったから、その程度で終わったんでしょうけど、来年どうなるのか、しっかりと今言われるように警察とも協議していただいたりして、対策を検討していただきたいというふうに申し伝えます。では、不入道水辺公園はどのような活用を行っているのかお示しいただけますか。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。不入道水辺公園については、平成5年度から平成7年度にかけて福岡県が実施いたしましたふれあいの川づくり事業によって山田水辺公園とともに整備をされました。安全に水辺に近づくことができるよう、河川への階段などが整備されており、年間を通して野鳥観察をする方が訪れたり、夏場には川遊びでの活用がされております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) そうですね、川遊びだけじゃなくて野鳥観察、カメラを持ってたたずんでいる方をよく私も走っているときに見かけます。駐車場が10台しかない不入道水辺公園、駐車場が全くない山田の水辺公園、県の公園に対する考え方に私はいささか疑問を感じます。不入道水辺公園のピーク時の状況はどのような状況であったのかお示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。今年度の状況でいきますと、中ノ島公園が満車になった際に、川遊びできる場所を求めて不入道水辺公園を利用されている方が多くいるようでした。ピーク時には駐車場10台が満車となり、近隣の寺瀬橋周辺に路上駐車する状況が見受けられました。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 近隣の寺瀬橋付近に路上駐車する状況が見られたそうですが、これは地域住民の方からも聞きました。そしたら、そうなったときのピーク時の対応はどのように行っているのかお示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。路上駐車に関しては、公道であるため、警察による巡回、取り締まりを行っていただき、対応をいたしました。次年度以降も状況を警察と共有し、対応していく必要があると考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 不入道水辺公園のみならず、いろんなところが満車で寺瀬橋のあたりでは水遊びをしている、迷惑駐車は問題です。だがそれ以上にその下流で2017年には2件の水難事故が、2016年には1件の水難死亡事故が痛ましい事故が発生しています。これはどちらも全てが公園ではないところで発生しているんですが、川沿いの公園における水難事故防止の表示や安全対策はどのように考えているのかお示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。川沿いの公園として安全を考える際、水難事故が起きないことが一番重要なことであるというふうに考えております。現在、市内の川沿いの公園については、比較的水深が浅く、流れも穏やかなところにあり、事故が起きにくい立地となっておりますが、大雨やダム放流などで発生する河川増水時には遊泳禁止となりますので、それぞれの公園に注意看板を設置をしております。また、中ノ島公園においては、河川増水時には河川の入り口にチェーンを設置し、進入できないよう対応しているところでございます。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 水辺公園のほとんどが管理者がいないような状態で、中ノ島公園だけ管理者がいるような状態なんですけど、数年前、私は走って中ノ島公園に行き、知っている女性の方とお話をしていると、お子さんが2人いたんですね。小・中学生と幼稚園のお子さん、幼稚園のお子さんが、中ノ島公園の水量が多いときじゃないんですけど、流されて、ずるずるずるっと流れていって、私そのまま水の中に入っていって、つかまえにいったんですけど、つかまえるんですけど、やっぱり自分も落ちて、ここまで水につかったような状態になりました。やっぱり水というのは怖いなというふうに思いました。安全の啓発のほか、ごみ捨てや環境保全の啓発とあわせて、市内の川沿いにある公園をPRしてはどうでしょうか。そのことが渋滞解消の一助になるのではないかと考えます。生活環境に悪影響を及ぼさないよう進め、特に自然環境に恵まれた地域では自然の恩恵を得ていることもあって、環境への配慮をし、観光資源であるものではなく、観光資源はつくるものというふうなことで、観光公害に配慮した各種啓発を記載した案内マップを作成し、さらなる交流人口の増加と定住人口の増加策としてみてはいかがか、お示しいただきたい。 ○議長(高原隆則君) 小原副市長。 ◎副市長(小原博君) お答えいたします。本市は市の名前にもなっております那珂川、そしてその水を育む脊振山などの豊かな自然環境とともにあることが市の大きな魅力の一つでございます。その自然を守っていくことや、身近に親しむための啓発は当然必要不可欠なことであると考えておりますので、水に親しむことができる川沿いの公園を含め、本市の魅力がしっかり伝わるよう工夫しながら、引き続きPRを行っていきたいと考えております。特に中ノ島公園や五ケ山クロスについては、現在も多くの方々に来場していただいておりますが、市の魅力を市外に広く周知するための取り組みを引き続き行ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(高原隆則君) 春田議員。 ◆1番(春田智明君) 1番春田智明の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(高原隆則君) 1番春田智明議員の一般質問は終わりました。 お諮りします。本日の一般質問はこの程度にとどめ、9月20日に引き続き一般質問をお受けしたいと思いますが、ご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高原隆則君) 異議なしと認めます。よって、本日の一般質問はこの程度にとどめ、9月20日に引き続き一般質問をお受けすることといたします。 以上で本日の議事日程は全て終了しました。 本日はこれにて散会いたします。              散会 午後1時36分...